上着をクリーニングに出す。

年始に福袋から出た上着が、あまり着てない内から煙草臭くなった。消臭ミストをかけまくっても、なかなか匂いが抜けない。が、まぁ良いや、と思っていた矢先の話を聞いて欲しい。

まだ慣れない電車でのこと。土曜日も平日と同じく朝の割と早い時間に乗る。が、平日と違い人は少なく、ボックスで片側二人掛けの席に一人で座ることが出来た。向かいにも女性が一人で座っている。
　一駅進んだ先で、女子高生が乗ってきて、何故か女性の隣ではなく、私の隣に座ったのである。わざわざブサメンの隣に。この時点で有り得ないのだが、なんとその女子高生はうたた寝をして私の肩に寄り掛かってきたのである。
　何の罠かと思う間も無く、電車は次の駅に着き、女子高生は降りていったのだが、この話が上着とどう繋がるかをこれから話す。

この日着ていた上着は前に写真で見せた、黒いジャケットである。で、煙草臭いのは写真1
　いや、煙草臭くない上着を着ていたから寄り掛かられた、と言っている訳ではない。寄り掛かられた時に、その彼女に臭い、と思われなかったであろうという理屈が大事なのだ。
　寄り掛かられるなんて幸運は、私の人生の中で二度と無いだろうけれど、もし寄り掛かられて「あ、臭くない」って思われたいではないか！　寄り掛かられる夢を「臭いかも」と言う憂いで曇らせたくはないではないか！
　ブサメンがそんな夢を抱いて生きたって良いじゃない！　心ときめかせるような恋をしたって良いじゃない！
　と言う訳で、クリーニングに出しました。まいど、八百円也。

写真2
オリッ○スの保険に入ったらもらった。いいのか？

写真3
ジュン○ンドー物色してたら見つけた。いいのか？

ちなみにあの上着の写真を撮ったのは私の自室ではなく、帰省した姉の部屋兼、物置兼、私のお着替え部屋である。自室は寝具出しっぱなしで埃がするので、着る物は別室行きなのだ。
　写真見て「この部屋で剣魚ちゃんがお寝みしたり、音楽聴いて本読んだり、お菓子食べながらゲームしたり、一人でナニをしたりしてるのね」なんて思いを馳せようとした人は残念でした。とか、不在の人間へのメッセージに価値はあるのか？みたいな。