愛は善なの？正しいの？

　１２日朝日夕刊。瀬戸内寂聴さんのコラム。彼女は出離（出家）する前
　　「人間の愛は人を幸せにしない。なぜなら、無償・無私を装うものほど、
　　　自己愛の満足に過ぎない。なので、自分の欲望が損ねられるとたちまち
　　　憎悪に転じるから」
と言う悩み？を抱えておられたとか。


　これ、私が若い頃から思っていることと、ほぼ同じ。
　　「多くの愛は自己愛の裏返しに過ぎず、それらは容易に憎悪に転じる」
と、私も中学校くらいから思っていた。出家するほど深くは悩まなかったけど(^◇^;)。そっかぁ、瀬戸内さんも同じ考えだったのねぇ。身の回りや社会の有様を見ていると、そう思わざるを得ないよね。


　このせいもあり、私は「愛」系の宗教、キリスト教やイスラム教およびそれらのバリエーションにはほとんど魅力を感じないんだよね（あ、人生観は人それぞれなので、信者の方を批判するものではありません。お気を悪くされたらごめんなさい）。きっと瀬戸内さんも同じで、だから彼女は仏教に走ったんでしょう（私も、無宗教だけど、原始仏教には親近感がある。感性が近いのかも）。