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2012年01月14日03:22

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矢張り報復だろうか・・・アラン・ギルバート指揮ニューヨーク・フィル 弱音奏でる演奏会のクライマックスでの携帯着信音鳴り響く

シューリヒト事件と今回が凄く似ている気がします。

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ニューヨーク(CNN)
米名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の
コンサートの最中に観客の携帯電話が鳴り響き、指揮者が演奏を
ストップするハプニングがあった。

観客席で携帯電話が鳴ったのは、10日夜に同オーケストラが
マンハッタンで行った公演でマーラーの交響曲第9番を演奏している
最中だった。

会場にいた観客がツイッターやブログで伝えた話を総合すると、
交響曲は最後のクライマックスを過ぎて「音楽と静寂が入り混じる」
極めて繊細な場面。タイミングは最悪だったという。

鳴っていたのはステージ左型の最前列に座っていた高齢の男性の
携帯電話だったが、この男性は身じろぎもせず、マリンバの音の
着信音は3〜4分あまりも鳴り続けたという。

音に気付いた指揮者のアラン・ギルバート氏は手を止めて演奏を中断。
会場には着信音だけが響き渡った。

ギルバート氏は持ち主に向かって「終わりましたか?」と尋ねたが​、
返事がなかったため「結構です、待ちましょう」と言い、指揮棒を
譜面台の上に置いた。
着信音はさらに何度か続いた後、ようやく鳴りやんだという。

苛立った観客からは「1000ドルの罰金だ」「そいつを追い出せ」
と叫ぶ声も上がったが、大半の観客の「シーッ」といさめる声に
制された。

ギルバート氏は
「通常であれば、このような妨害があっても止めない方がいいのですが、
 今回はひどすぎました」
 と断った後に、オーケストラの方を向き、「118番」と指示して演奏を
 再開。
観客からは拍手が上がった。

同氏はニューヨーク・タイムズ紙に

「非常にショッキングな出来事だった。
あの作品の中でも崇高な感情が高ぶる部分で、
乱暴にたたき起こされたようなものだ。
壇上の全員ががく然とした」
とコメントしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/​hl?a=20120113-00000008-cnn-int&​1326421263

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シューリヒト事件

カール・シューリヒト指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
マーラー:交響曲「大地の歌」
1939年10月5日 アムステルダム

マーラーの「大地の歌」終曲の「告別」の演奏途中で、
客席の女性が急に立ち上がり
"Deutcheland uber alles, Herr Schuricht !"
と声を掛けます。

この演奏会の録音は現在でもCDで市販されていて、
大きな声でしっかりと聞き取れる程、伝説化しました。

戦時中ナチスドイツは、ドイツ圏内でのマーラーの演奏を
禁止しました。仕方なく指揮者シューリヒトはオランダの
アムステルダムでマーラーの演奏を実現したのです。
その中で見事に演奏会をぶち壊されたのでした。
しかもクライマックス、凄い嫌がらせです。

今回のは、携帯電話を使用したその現代版でしょうか。
4分も鳴らし続け、しかも指揮者からのメッセージを
全く無視したのは、目的があったとしか思えません。

9・11の10年として昨年9月10日に
マーラーの交響曲「復活」を演奏した
アラン・ギルバート&ニューヨーク・フィル

昨年の年間トップニュースがビンラディン氏の暗殺でした。

この2つを捉えて関連付けたるのは余りしたくは無いのですが、
4楽章の終わりの静かな静かな数小節で鳴らしたと云うのは
凄く高度な計画だと思ってしまいます。怒りはごもっとも。

こんな報復が、もう続かないことを願って。
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