7日毎日。来年度概算要求で、もんじゅ関連費は今年度実績と全く同じ215億円を要求。減らしたくても、行政の面子、行政を信じ開発費を投じてきた電力会社から訴えられかねないこと、地域の雇用など経済、などの観点から減らせないんだとか。ほとんど慈善事業と化しているもんじゅ。
ちなみに、核融合開発予算が332億円と倍増したのは、国際熱核融合実験炉計画からの要請で、仕方ないんだそう。
8日夕刊各紙。内閣府原子力委員会は、先月発表した原発の事故コストを上方修正した。
事故が 500年に1度とすると、 1.2 〜1.6 円/kWh
10万年に1度とすると、 0.006〜0.008 円/kWh
(修正前は、1.6の所が1.2、0.06が0.0046だった)
なお上記は福島第一原発の1基あたり被害額を5兆円と仮定。除染などで1兆円増えると0.32円上昇する。
これでもまだ、事故コストは小さめに見積もられていると思うけど。それでも、500年に1度で見積もると火力のコストを上回るし、火力の中でも低コストのガスコンバインド発電ならハッキリ火力の方が原子力より低コスト。前回の傾向がより鮮明になった。
9日・10日東京夕刊。米公文書によると、1956年(米軍統治時代)、沖縄に原発(4.4万kWh級)を作る計画があったとか。
検討した内容だと、
・経済面 → メリット無し
・プロパガンダ面 → マイナスしかない
・軍事面 → 未知数だが、あるとすれば非常に大きい。
戦争時に燃料輸入が不要になるから。
原発の事故リスクや、戦争時に破壊されるリスクは全く考慮していないんだとか。
結局、沖縄の主権(本来は、日本国政府、もしくは沖縄の住民にある)がネックとなり、原発計画は実現しなかったとか。
経済的メリットは無い、と昔っから結論が出ていたのが面白い。また、事故や攻撃されることはまったく考えていない、というのはアメリカらしい楽観主義。
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