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2011年10月21日06:23

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日韓通貨スワップ枠拡大

 19日。訪韓していた野田総理、日韓通貨スワップ枠を130億ドルから700億ドルに拡大することを李大統領と合意。
   http://japanese.joins.com/article/769/144769.html?servcode=A00§code=A10
これを受けて、アホなネトウヨや子供たちは「なんでライバルの韓国に塩を送るんだっ!」「韓国に大金を貢ぐようなものだっ!」と大騒ぎ。パーかしらん。


 まず、経済が国際化している以上、経済的に近所の国(韓国は、日本にとって世界3位の貿易相手)が危機に陥ってる時には、助けないと、巻き添えで日本まで大不況になる。

 例えば、アジア通貨危機後、日本でデフレが長く続いたのは、当時の橋本総理が消費税を上げたことより、アジア通貨危機の影響の方が大きい、と言う説があって、かなり有力。つまり、韓国を助けるのは日本の不況を避けるためでもある。

 あの(アジア通貨危機の)時、当時の橋本総理(自民)がAMF構想を打ち出し、韓国などアジア各国を助けようとしたのはそのため。これ、自らの影響力低下を嫌ったアメリカに潰されちゃったけど。

 また、ギリシャより貧しいスロバキアが、イヤイヤながらも今回の危機でギリシャを助けるのも一つにはそのためがある。経済的に近所にある国が破綻すると、自国経済まで深刻な影響を受けてしまう。


 次に、円高・ウォン安の時にお金を貸し、ウォン高・円安になってから返して貰えば、利息が仮にゼロでも、為替差で日本は大もうけ出来る。借款がドルベースでも理屈は同じ。

 話を単純化して説明すると、日本が10億ドル相当(今日のレートで777億円)韓国に渡すと、代わりに1兆1212億ウォン(今日のレート)韓国から日本に提供される(通貨スワップ)。これが、100ウォン=10円程度にまで円・ウォンレートが回復してからウォンを売れば、得られる日本円は1121億2千万円になる(簡単のため手数料は無視。また、提供するのはドルと円だけど、それも簡単化した)。差引(1121億2千万円−777億円=)344億2千万円のボロ儲け。

 2007年には100ウォン=13円を突破したこともある
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%9F%93%E6%B0%91%E5%9B%BD%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%B3#.E7.82.BA.E6.9B.BF.E3.83.AC.E3.83.BC.E3.83.88
ので、これは決して非現実的な値じゃない。13円にまでなったら、日本の儲けはさらに大きい。

 もちろん、日本が助けたにもかかわらず韓国経済が破綻してしまったら、レートは回復しないので日本は損をする。でも、そんな時はすなわち世界恐慌なので、そもそも損得を言ってるような事態じゃない。日米欧など各国経済が破綻してしまう。


 第3に。このウォン安事態を放置するなら、ライバル韓国企業との価格競争に負けてしまうので、日本の輸出産業は非常に困る。今回の措置は、過剰なウォン安を是正し日本の輸出産業を助けるためでもある。


 と言うワケで、このスワップ枠拡大は正しい施策だと思う。日韓両国ともにメリットがある。
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