http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5023
昨日のレンタルDVDはこの映画。
レンタル屋さんは商売上手。亡くなった田中好子さん特集の棚が入り口すぐの所にあり、つい手を取ってしまうようになっている。と、いっても彼女が主演(または準主役)というわけでなく、この映画では重要な鍵を握る人物でもない。
それはそれとして、罪とは何か?罪に償いとは何か?報復とは何か?
考えさせられる映画だった。
物語は8年前に起こった。その8年という歳月を表現するのに主人公が8年前にタクシーに乗って病院に駆けつける場面での車窓が、はめこみ というのか(映画用語知らなくて あやふや)窓の部分だけ違う映像を後から組み合わせている。つくり方ちょい雑なのかいかにも って感じだった。
でも、物語がすすむにつれ わざわざその時代の風景を埋め込む必要があるのがよくわかる。バブルがはじけ、大きな投資をした所はどこも返済に追われ、倒産寸前も多かった時代。違法でも何でも必死にその穴埋めをしようとした時代だ。
犯罪者の家族の心情。犯罪被害者の遺族の心情。
親の罪を背負ったまま心に傷を負ったまま それでも生きていかなくてはならない娘。
自分以外の家族が殺され残された娘。たまたま現場にいなかったことへの罪の意識。「私だけ生きててごめんね」と発する主人公。
ちょうどオサマ・ビンラディン氏の死亡ニュースの後にみたせいか、最後に主人公がつぶやく言葉が深く印象に残った。
「罪の連鎖はここで断ち切らなくちゃいけないんだよ」(うろ覚えなので正確ではないのであしからず)
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