１１年度予算

　未明に予算が原案通りで衆院を通過してしまった。私は、関連法案での野党の妥協を引き出すために、幾つか譲歩すべきだと思ったんだけど。小さな課題では野党の顔が立たないから、いわゆる４ｋのウチ、１〜２個くらい。

　一番喫緊の課題ではないのは高速無料化でしょう。悪い政策ではないと思うけど、喫緊ではない。これをまず止める。次に、農家戸別所得補償。これはＴＰＰ（ないし米・中・豪などとのＥＰＡ）とセットであるべき政策。これを来年度以降に延期し、制度設計し直す。

　それに対し、少子化対策は喫緊の課題なので、高校無償化と子供手当はそのまま。ただし、３歳以下の増額を止める。以上の見直しで浮いたお金を使い、地方負担分を軽減する。

　...のが良いと思ったんだけど。ダメかしら。




　そしたら、参院議長の西岡氏（民主党）が、予算案の受領を拒否したそうな（雪斎ブログ、山内代議士ブログ）。衆院が１日に送付したのに、２日に受領、と。ということは、自然成立するのは「参院受領から」30日だから、予算成立が３１日２４時、ということ？

　西岡さんったら表向き「関連法案と分離しての送付はどーたらこーたら」と屁理屈をこねているけど、理屈になってない。前例もあるし、参院の慣例集にも反するし、議長が独断で憲法解釈を変えて良いってものじゃないでしょう。

　真の理由は、西岡議長の地元、諫早湾水門を開ける判決を菅総理が受け入れたからじゃないの？身内もまったくまとめられていない。こりゃ、ホントに崩壊が近いよね... 解散は６月？と思っていたけど、少し早まるかも。