GW中の週末。思いっきり趣味の話(ある意味、いつもそうだけどw)。
昨年の暮れのお話しになりますが、“
FOUR OF A KIND”というJAZZバンドの演奏を聞きに、ブルーノート東京へ行ってきました。“FOUR OF A KIND”とは、「最高の同種のものを4つ揃える」という意味らしく、ポーカーでは「フォーカード」になるそうです。カッチョイイと言うか、キザと言うかw。
さて、そのバンドのメンバーですが。
本田雅人(sax)
塩谷哲(p)
青木智仁(b)
沼澤尚(ds)
……まぁ小生、そんなに日本の音楽シーンだのJAZZシーンだのに詳しくも無ければ奏者も知りませんが、この4人が4人ともスゴイ人だってことくらいは分かります。
元々知っていたのは、塩谷哲と沼澤尚。小生、中学生くらいの時から『SING LIKE TALKING』というグループが大好きで
(勝手に小生的日本三大ミュージシャンに選んでますw)、そのアルバム曲やツアーで、この二人のプレイは良く見聞きしていましたし、ソロイベントにも行きました
(去年12月24日のmixi日記( http://mixi.jp/view_diary.pl?id=5449306&owner_id=65677 )でも、塩谷哲のライブを書きました)。正直、過去ライブで聞いたことのあるピアニスト、ドラマーとしては、今だ彼らを超える人を知りません。また、本田雅人は、かつて“T-SQUARE”に所属し、青木智仁も角松敏生らとのセッションなどで有名です。
そんな、ある意味で癖の強い4人によるバンドが組まれたのが2002年で、ようやく昨年、それを拝聴する機会を持てたワケです。
ブルーノートの、JAZZスポットとしては広いフロアにいっぱいのお客を詰めて、4人が登場。狭いステージでの競演が始まります。
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“音”の素晴らしさを言葉で表現するのが如何に困難な行為か、ただそれを実感するだけでした。余りのプレイのすさまじさに、徐々に体内の興奮ホルモンが分泌されます。と言っても、激しいプレイなんじゃないんです。彼らの技術と、そこから産み出される卓越した“音”が、曲のテンポに関係無く気分を昂揚させます。例えば、ただピアノの指先を見ているだけで、ドラムスのスネアの動きを追うだけで、ベースの響きを腹に受けるだけで、サックスフォンの息継ぎを感じるだけで、“音”が全身に染み込んでくるのです。
しかし、彼らは決して気取りません。MCの苦手な人が集まっているせいか、ひとたび楽器を置いたときに、観客との距離はグッと縮まります。トークだけを聞いていれば、音楽が好きで、趣味が高じて喫茶店とかで演奏会をしている渋めのおじさん、と言っても良いくらいの朴訥さです。
1時間ちょっとのステージは、本当にアッと言う間。もう一回ミュージックチャージを払うから、もっと聞かせて欲しい、そう思えるだけの濃密さでした。
ステージも終わり、なんでもニューアルバムを買った人のジャケットに、ロビーで握手をしながらサインを入れてくれるとのこと!(上写真) この日誘ってくれた友人と共に並びます。友人は、特に塩谷哲が大好きで、握手をしてもらった興奮で帰宅後に過呼吸になったとのメールがw。
残念ながら、4月後半で春のブルーノートツアーは終わってしまいましたが、そう遠くない時期にまたやってくれるのでは無いかと期待しております。
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