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2010年12月24日10:10

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・「ひさしぶりだね。ヤマトの諸君」

●SPACE BATTLESHIP ヤマト (2010年 日)

山崎貴 監督

木村拓哉 (古代進)
黒木メイサ (森雪)
柳葉敏郎 (真田志郎)
緒形直人 (島大介)
西田敏行 (徳川機関長)
高島礼子 (佐渡先生)
堤真一 (古代守)
橋爪功 (藤堂平九郎)
池内博之 (斉藤始)
山崎努 (沖田十三)


◆物語(gooより転載) 
 西暦2199年、突如侵攻してきた謎の敵・ガミラスによって、人類はその存亡の危機に瀕していた。人類の大半は死滅し、生き残ったものも地下生活を送っていた。ある日、地球へカプセルか落下してきた。それは惑星イスカンダルからの通信カプセルで、そこに行けば、放射能浄化装置があるという。人類最後の希望を乗せて、最後の宇宙戦艦“ヤマト”がイスカンダル目指して旅立つ。しかし、行く手にはガミラスの艦隊が待ち構えていた。


◆黒感想。  
0.予告編の感想。
 さて。どうやってケナしてやろうか? どこをどう転がしたって、まともな映画にゃなりゃしないんだからな。それでも、リアルタイムで何事かを言うためには、ちゃんとお金出して見なきゃいけないっていうオチ。「デビルマン(のような映画のような何か)」を超えられるかな?

1.本編をみての感想。
 む…。意外と。あれ? こんなはずじゃ。
 そりゃ、これを「あの」ヤマトと言うには無理がありすぎる。沈没戦艦の下から現れるのに、全長が倍になっちゃってる。古代くんはもうオッサンだし、雪なんて戦闘機に乗っちゃったりする。ガミラス人はえらいこと設定変えられてて、何のために地球を放射能汚染するんだかわかんねぇ。
 でも、ところどころ、「おっ?」ってな場面もあるんだよな。キムタクの最後の演説とか、アナライザーの21世紀的解釈とか、オープニングの艦隊戦や沖田艦やゆきかぜのデザインとか。そう、過去の「ヤマト」にとらわれていない部分では、まぁ見られる部分もあるんだよ。
 じゃあ、「ヤマト」ではなく、オリジナルのSF大作としてみたら、これは面白い映画か、というと。むー。
 ブリッジのセットとか、これ、何のコント? 大宇宙を往くヤマトは模型丸出し(30年前の「帝国の逆襲」に遠く及ばない)。
 なんだろ。すげー「もったいない」んだよな。だからといって、どこをどうしたら、みたいなのは思いつかないな。キムタクメイサを削って、セットに金かけたらよかったのか? それじゃ資金が集まらない。「ヤマト」の看板をおろして、ハードSFを作ればよかったのか? そんなん、企画すら立たないぞ。
 ストーリーは、脚本チームがすげーがんばった。限られた時間内でイスカンダルを往復して、なおかつかつての「ヤマト」の名場面をこれでもかと盛り込まなきゃいけなかったわけだから。少々つじつまが合わなかったり、イスカンダルまでが早すぎたりとか、そこいらはもう目をつぶるしかないじゃないか。

 困った困った。

 これは、断じて「豪華版スマスマのコント」ではない。もっときちんと「映画を作ろう」として作られた作品。
 これは、断じて「宇宙戦艦ヤマト」ではない。ガミラス戦の後、雪がつぶやく一番大事な台詞が省略されている。
 これは、断じて「SF超大作」ではない。設定にもストーリーにも無理がありすぎるし、特撮に迫力がない。

 じゃあ何だろう。これはこれ、としか言い様がない。

 おっと。「そこが一番心配だ!」と言う人も多いであろう音楽ですが…ご安心アレ。「アニメヤマト」の、あの音楽をふんだんに使ってます。BGMも、SEも。いやーよかった。もうそれだけで波動エネルギー充填100%。エンディングも沢田研二にしてくれたら、とはぜいたくすぎか。
 
2.役者について。
 さ、真田さん! 声までそっくり! 古代進も、アニメのまんま実写化したら暑苦しくってしょうがないだろうから、キムタクのあの表現でいいかもしれない。機関長とか南部とか「雰囲気」はいいとこついてるよなぁ。ブリッジに女性クルーが増えちゃったのは、まぁ21世紀だ仕方ない。雪と佐渡先生は…。いや、誰かがお金出さないと映画はできないからな。
 あ、アナライザーは本人が声。最初の登場と、イスカンダル上陸とで2度びっくりさせてくれるぞ。
 
3.誰におすすめ?
 とりあえず、みとこうか。
 怒るにしても笑うにしてもけなすにしても頭をかかえるにしても、みないと話にならんからな。
 
◆重箱の隅。
 詰め込みすぎの弊害なんだが、波動砲とワープを使いすぎ。どっちもヤマトの切り札なのに、ありがたみが薄れるぞ。おかげで、「46センチ主砲」の活躍が全然目立たない。
 あと、イスカンダル上陸作戦に使うトラック。もちょっとなんとかなんなかったのか?
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