短い秋は軽井沢を駆け足で通り抜けて行きます！10.11.02~04

みなさんおはようございます、今回は森人が軽井沢の短い秋をレポします！
まずは早朝の山並みからお届けします！

朝6時過ぎの写真ですが気温はマイナス1度、私が寝ているリビングでもプラス1度と強烈に寒かったです！
日の出間近のこの一瞬『今日を精一杯生きろ！』と言わんばかりの赤い炎が稜線の美しさを際立たせます！
冬に向かって空気が乾燥すると共に遠くの景色も綺麗に見えるようになります！
夜の星も綺麗でしたヨ！
ちなみに玄関前の寒暖計の最低気温はマイナス2度・・・ひえ〜！
その後30分もしないうちに陽光が森を照らすと一気に活気付いてきます！

このくらいの明るさになると小鳥たちもさかんにバルコニーに来るようになり順番待ちでの朝食タイムの始まりです！
少し前までは生い茂った葉が陽射しをさえぎり森の中に陽光はまだ入り込めないのですが落葉が進んだ今では低い位置から陽射しが入ります！
そして時間の経過と共に森の空気は暖かなそよ風となります！

例年は森全体がもう少し黄色く色付くのですが、今年はいつまでも厚かった事や急激に冷え込んだせいもあるのか色付かないうちに落葉し始めている木々もあります！
みなさんは『落葉の音色』を聞いた事がありますか？
軽井沢の落葉広葉樹の森のこの時期限定の風物詩『落葉の音色』は私の大好きなひと刻です！
落葉が始まって1ヶ月、あんなに濃い緑が覆っていた森の葉が1枚1枚落葉し、たった1枚も残さず地面を覆う・・・少し寂しいイメージが浮かぶかも知れませんがそれは来春の命が萌える季節への準備なのです！
ですから『落葉の音色』決してマイナー音階では無いのです！
良く聞くと1枚1枚の葉が奏でる音は微妙に音階を持っているように感じます！
もしこの時期の森に絶対音感を持った人が足を踏み入れたら譜面に書けないほどの勢いで森が奏でるシンフォニーを聞き気が狂ってしまうと思います！
幸い私は絶対音感を持っていないのでノンビリとシンフォニーを楽しむ事が出来ます！
皆様も機会があれば落葉期の軽井沢を楽しんでみて下さい！
7時前に山小屋の前の通りへ出てみると、朝の陽射しに照らされた当家山小屋がキラキラと輝いて見えました！

次の写真は2日の10時過ぎに庭から見上げて撮ったものですが、まだ緑色を残す葉と黄色味を帯びた葉の比率が半々て感じですかね！

紅葉はイマイチですが青空をバックに撮るとなんだか良い感じです！
ここ何年か冷え込みが足りず森が色付かない年が続きましたが今年は酷暑と急激な冷え込みで色付かない・・・自然は微妙なバランスで成り立っているんですね！
次の写真は9時半過ぎにリビングから森を見ながら撮った写真ですが、こういった角度で森を見ると少しだけ色付いているのが見て取れます！

私はこの景色が好きでこのリビングで雨戸を閉めず布団を敷いて寝ています！
夜・・・満面の星空も見えるし時にはムササビやフクロウが姿を見せてくれます！
早朝・・・山の稜線が一回限りの影絵を見せてくれる頃森一番の早起き野鳥がガラスの外から唄を歌ってくれます！
日中・・・ガラス戸を開け放つと森を抜ける風がそのままリビングに入り込んで目を閉じれば森に抱かれているみたいです！
寒くても窓を開け放って窓際にヒマワリの種を置いておくと小鳥たちがリビングまで入ってきます！
慣れている小鳥は左の窓から入り右の窓から出て行ったり、我々の食卓に舞い降りてその日のメニューを不思議そうに眺めて行ったりするんですよ！
近頃は招いてもいないのにおサルさんがやって来て悪戯をして行くのがたまに傷ですが、おサルさんの住処を奪ったのは我々人間なので共生を考えて行かなきゃネ！
今度は春夏秋と季節の移り変わりを一番綺麗に見せてくれる小路をご紹介しましょう！

こちらは当家山小屋から旧軽井沢方面に500メートルほど下った所にある小路です！
ここは私が生まれるより前に廃線になった『草軽電鉄』という電車が走っていた軌道跡です！
もし今この場所にトロッコ列車が走っていたら大人気の高原列車になったでしょう！
緑のトンネルを抜けたり浅間山を見たりしながらのんびりと草津まで走るトロッコ列車・・・夢のような景色でしょう！
またこの路の正面左側は以前広大な田中角栄さんの別荘でした！
政界を引退後避暑地として別荘に滞在していた頃はこの路を朝散歩していたそうです！
つぎの小路は山小屋から中軽井沢方面に700メートル程進んだ先にあります！

夏はお昼でも薄暗いほど木々が生い茂るのですが落葉が進んできたこの時期は明るく気持ちの良い風が抜ける小路になります！
実はこちらも草軽電鉄の軌道跡で本当に古い小路なんです！
この写真を見てお分かりになると思いますが手前の道の両サイドにまだほんのり緑色の葉が沢山落葉しています！
黄葉せずに落葉してしまう・・・もったいないですネ！
ここで同じ小路を春から撮り続けた写真と並べて見てみましょう！
1枚目は5月18日の写メです！

若葉の芽吹きの淡緑が眼にも鮮やかな輝きを梢に与えて行きます！
2枚目は1枚目からたった1週間しか経っていないのに緑が濃くなって来ています！

この時期の軽井沢の森は日一日と若葉が萌える特別な刻です！
3枚目はまた1週間が経ちました！（6月1日）

深緑がこんなに生き生きと色付いて来ています！
森の生き物たちは愛の唄を歌い、森は命の鼓動で溢れる！
そんな一瞬が未来を紡ぎます！
4枚目は2週間後の6月15日です！

木々の緑が一番濃く深い色合いを演じる刻！
春らしい森からたったひと月・・・自然界の『生への力と大きな波動』はいつも我々に語りかけているのかも知れません！
そのメッセージは受け取る人とその時の状況で千差万別！
何かを感じ取ろうとする事が大切なのかも知れません！
次の写真は山小屋から見た軽井沢プリンススキー場です！

早速降雪機を使って雪を付けていて、よく見ると既に綺麗な大回りで降りてくるスキーヤーの姿が確認できました！
さてここからは軽井沢の街で見つけた紅葉を連続してお届けします！
まずは毎年綺麗に色付く2軒隣の別荘のお庭へ行ってパチリ！


黄色く色付いた葉の中に赤く発色している部分がありました！
次は軽井沢の中心にある別荘の中でピカイチ綺麗な紅葉の庭へ行きました！

こちらの写真はこの秋のお気に入りに登録しちゃいました！
目の前の通りから紅葉と別荘を画面に囲い込むとTHE軽井沢という画が撮れました！

陽光を浴びキラキラと輝く葉は微妙なグラデーションをもって見る者の心を鷲掴みにしてきます！
こんな別荘で秋のひと時を過ごしたら心も穏やかになるんでしょうネ！
次は軽井沢の紅葉スポット『雲場池』です！


青空をバックにすると新緑も淡緑も深緑も紅葉も黄葉も素敵な笑顔で微笑みかけて来てくれます！
こんな瞬間に立ち会えた事に感謝しながらシャッターを切ります！
次の2枚は紅葉した紅葉の枝が自分の上から垂れ下がり陽光を透かして見た画です！
写真の解像度がどんなに上がっても陰影を取り込む網膜の力にはヤッパリかないません！



四季ある国NIPPONに生まれてとても良かったと心から思える瞬間です！
続いての画は湖面に浮かぶ紅葉です


光の角度とレンズ性能からか仕上がりの画は大きく違いますが肉眼ではこういった差は無いのですが写真は奥が深いですネ！







今年は何本かのもみじが綺麗に色付きましたが既に落葉している木もあり100％の紅葉とは言えません！
しかし青空をバックにキラキラと輝く紅葉した木々や湖面に写るその景色を目の前にすると『綺麗だな〜！』なんていうベタな言葉が口からこぼれます！
いつもの様に長い長いレポートになってしまいましたが、最後に紅葉した大好きな巨樹の写真をお届けします！

以前もレポしているこちらの巨樹は『王城のケヤキ』です！
佐久市のお城の跡にあり切り立った崖の上にそびえ立つ王城のケヤキは周りの木々のはるか上まで枝を伸ばしています！
樹齢は700年と言われていますが700年間同じ場所に立ち、刻の移り変わりを見守って来たこれだけの古木が秋には紅葉し冬に向けて落葉し春には芽吹きと共に新緑を萌やし、夏には深緑の葉を満々と湛える・・・四季を繰り返して700回・・・人間の持つ尺度では測りきれない長さなんです！
秋に王城のケヤキを見上げた事が何度もありますが紅葉と青空と巨樹の波動というトリプルパンチは初めてだと思います！
3日間続いた青空のおかげでいろんな所に出かけて素敵な画が撮れました！
今週の軽井沢はどんな笑顔を見せてくれるのでしょうか？
そんな期待を胸に出張先の千歳空港で今回の日記は仕上げました！
打ち込み途中で公開してしまったもんですから既にコメントをいただいていますが、私の長い長い日記にお付き合いをいただけるみなさんに心から感謝申し上げます！
実は今回の軽井沢では野鳥の写真が沢山撮れてます！（フォトアルバムにアップ済みです）
そちらも近々記事付きで日記をアップしますので宜しくお願いいたします！
※《こぼれ話》
近頃軽井沢の街の中でウエディングドレスに身を包んだカップルがカメラマンに写真を撮ってもらっている姿を良く見かけるのですが、アジアの国から軽井沢に来てウエディングアルバムに使う写真を街中で撮っているんだそうです！　そんな幸せ一杯の姿を私もパチリと撮らせていただきました！

ドラマのワンシーンの様なこの雰囲気・・・素敵ですネ〜！
by千葉の斉藤