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2010年01月07日22:31

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タダでおカネを配るのはダメだと思う

公設派遣村 2万円支給→3割が無断外泊か
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1071160&media_id=88

人間というものは誰だって横着なところや骨惜しみするところはある。したがってどんな理由があるにせよ、タダでおカネを配ったら、いろいろと不都合が生じるのは当たり前である。

<都の担当者は「悪意がある場合は非常に残念だ」と話している。>

公金を無駄に使っておいて、こういう他人事のようなコメントはやめてもらいたい。当事者意識が著しく欠如していると思う。

大阪は生活保護の受給者が多いところだが、生活保護の支給日(月末頃)になると、銀行のATMに行列ができて、近所の飲み屋やパチンコ屋は普段よりも繁盛するという。飲み屋は生活保護支給日に合わせてツケを回収するそうである。

もちろん全員が全員そうだとはいわない。ギリギリの生活を生活保護で支えている母子家庭だってあるだろうし、今回の派遣村での支給金を有効に活用して「就活」に取り組み、自立した生活の再建を果たそうと努力している人もいるだろう。
でも残念ながら「性善説」だけでは割り切れないのが現実である。久しぶりに大金を手にして、飲みに行ったり、風俗に行ったり、パチンコに行ったりした輩が皆無だとは誰も思うまい。

「ベーシック・インカム」というキーワードを最近耳にする。難しい事は知らないが、社会生活に最低限必要なおカネは全員に配っちゃおうという発想だとすれば問題だと思う。
そんなことをすれば、真面目に働いている人間だって、サボり心が芽生えるだろうし、必死で「就活」をしている人も、「まぁ、いいか」と思ってしまうのではないか。

知識やスキル、能力に関して、人それぞれ差があるのは仕方ないし、その結果定職に就けない人がいるのはやむを得ないとしても、タダでカネを配ってはいけない。どうせカネを渡すのであれば、役所の嘱託等の扱いでパートタイム・ジョブを創設して、たとえ簡単な仕事でもちゃんと額に汗をかいて働かせてはどうだろうか。
頭が悪くてデスクワークは不向きな人については、道路や街の清掃でもやってもらう。逆に知的作業に向いた人だって不幸にして失業しているケースだってあるだろうし、そういう場合は役所のデスクワークを手伝ってもらえば良い。公務員より優秀な人だっているかも知れない。
役所は予算が決められたら、決められた期限までに決められた金額を使い切ることのみ目標にしてしまいがちであるが、やっぱり運用面とか使い方が実効性を持つように意を用いるべきである。

ちゃんと仕事の対価として受け取ったおカネであれば、もったいなくて無駄な使い方はできないだろうし、活きた使い方をするであろう。活きた使い方をされたおカネは、オモテ社会で健全に循環して社会を潤すはずである。
パチンコや風俗を馬鹿にするつもりはないが、そういうところに流れたお金は、ウラ社会で循環したり、場合によっては海を渡って、北朝鮮の将軍様を潤しているだけかも知れない。
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