先日、ベランダから外見ると、向かいのアパートのよこの電柱に曇った寒空バックにしてすずめらしき小鳥が2羽いて、そのうちの1羽がひょいと50センチばかり飛び上がって、下の1羽になにか伝えてるかのように羽を動かしながら空中で静止していた。
冬の大気を全身に受けながら、どこまでも飛んで行ける羽で、その場の中空に留まってなにかメッセージしている小鳥と、それにじっと全身を集中して見つめている小鳥。
しばらくそうしてからまた2羽同じ場所に並び、しばらくして、1羽が今度はもっと高く飛び、すぐにもう1羽も続き、うれしそうにアパートの向こうの空へ一緒に飛び去って行った。
ほんのわずかな時間のできごとだったんだけど、小鳥に少し感情移入したら、長い充実した悠久の時間のように感じた。
多分、感じたその時間は小鳥の時間で、まっすぐに宇宙とつながっていた、ってことなのかもしれない。
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