最近、若いマイミクさんが増えたせいもあって、絵文字を使った日記やコメントを多く見かけます。
僕はもうおじいさんなもので、いまいちそういう文化に馴染めていないのですが、表現の一つとしては面白いと思います。
が、ずっと昔から言われていることですが、アクセシビリティというものがあってですね。
障害者にも使いやすいサイトを作る、ということです。多分そうです。違うかな?
例えば視覚障害者がネットで文章を読むときは、読み上げソフトというものを使います。文字を読み上げてくれるわけです。そのままですが。
しかし、絵や写真は見ることができません。なので、代替テキストを指定します。猫の写真に、「ねこ」と文字をこっそり書いておくわけです。読み上げソフトは、写真は読めませんが、文字は読めますから、「写真:ねこ」と読んでくれます。
あるいは、こういうのもあります。
例えば 「外国」 と書きたいのだけど、二文字だとスペースが余ってしまう、というケースがあったとします。表などを作っていて、二文字と三文字の項目があったときなどにこういうことが起こります。
その時にうっかり「外」と「国」の間にスペースを空けてしまうことがあります。
「外 国」
「日本国」
ってな具合ですね。
そうすると、読み上げソフトは 「がいこく」とは読んでくれません。「そと、くに」と読むのです。
このように、見た目を調整するために文章に手を入れるのはよくない、とされているのです。
つまり、読み上げソフトでも読みやすいようなサイトを考えなくてはいけない、ということですね。個人サイトなんかは必要がなければ気にすることもありませんが、行政のサイトなどは、ある程度のアクセシビリティが要求されます。
pdfも一頃は非難されていました。pdfは基本的に全体が絵ですから、読み上げはできないのです。健常者には文字が見えていても、読み上げソフトにとっては、文字ではなくて絵なのです。
今はpdにテキストがつけられますから、それを読み上げることができます。
で、なんだっけ? あ、そうそう、絵文字や顔文字も、読み上げソフトの敵だったのです。
よく見かける絵文字。
m(_ _)m
これを読み上げソフトで読むと
「エム、カッコヒラク、アンダーバー、スペース、アンダーバー、カッコトジル、エム」
何のことだか分かりませんよね。
なのでそれもあって、僕は今まで絵文字や顔文字はあまり使わないようにしてきたのです。友人に盲人もいるし、いつ読まれるか分からないですから。
と・こ・ろ・が!
先日、視覚障害者の友人と待ち合わせをしたとき、携帯にその人からメールが入りました。
それ自体は不思議ではありません。
ドコモかららくらくホンっていったかな? メールを読み上げてくれる機種が出ているのです。入力は別に見なくてもできますし。
メールは以前から使われていたのです。
しかし! そのメールではなんと、絵文字が使われていたのです!!
これにはちょっとびっくりして、聞いてみました。
その機種では、絵文字もきちんと読み上げてくれるそうなのです。
![ハート](https://img.mixi.net/img/emoji/46.gif)
は 「m:46」 じゃなくて 「ハート」 と読んでくれるし、m(_ _)m も「ごめんなさい」と読んでくれるそうなのです。
すばらしいね技術の進歩って。
確かにそうだよね。どちらからも歩み寄らなくては、平和な社会は築けない。健常者の側からもだけど、障害者の側からも歩み寄れるんだからね。
うむうむ、ちょっとびっくりしたので、日記を書いてみました。
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