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2007年08月13日21:44

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【記事】 手引きの仕方

視覚障害者「小旗」で意志表示
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=273585&media_id=2

この小旗の運動とはあまり関係ないのですが、いい機会なので、視覚障害者の方に街中で出会ったときの作法を一つ。

街中で白状を持った盲人を見かけることはたまにはあることと思います。でも、声をかけるのって、なかなか難しいですよね。

特に、親切な人ほど難しいと思うのです。というのは、一度は痛い目を見たことがあると思うから。

視覚障害者の人は、別にいつもいつも困っているわけではありません。みんながみんな温和な性格なわけでもありません。
親切な人が声をかけても、意外なほどつっけんどんに 「結構です」 という人も多いのです。

一度そういう経験をしてしまうと、なかなか次に声をかけるのは勇気が要ります。

あとは、相手がどうして欲しいのか、何をしてあげればいいのか、を知らないと、やっぱり声をかけづらい。

なので、ここで一つ作法を知れば、少しは気楽に声をかけられるようになる、かもしれません。


さて、街中で白状を持った人がいて、ちょっと困っているようだったら、まず声をかけてみてください。
移動中であれば、「どちらへおいでですか?」 とか。
切符売り場の前でうろうろしてたら、「何かお困りじゃないですか?」 とか。
困っていなさそうな、すたすた歩いている人に声をかける必要はありません。またの機会にしましょう。

ためしに、目をつぶって、友人に声をかけてもらうと分かるのですが、自分に話しかけているのかどうかは意外に分からないものです。ちょっとはっきりと話すか、同性なら軽く肩に触れるのもいいかもしれません。

で、先ほども言ったとおり、つっけんどんに(そうじゃないときももちろんあるけど) 断られるかもしれません。でも、気にしないでください。また次の機会もあります。

何度も断られていれば、断られても気にならないのですが、初めて声をかけて断られたときは、僕も結構ショックでした。
「いや、今は必要ないです」 という意味なのですが、
「あんたなんか要らないよ」 と聞こえてしまうのです。
でも、そんなことないです。気にせず気楽に声をかけ続けましょう。(同じ人だって、別の機会には助けを必要としている事もあるのです。)

で、無事会話が成立して、何かを頼まれたとしましょう。
街中ならば、移動が多いと思います。駅まで連れて行く、とか。
当然のことですが、無理して行くことはありません。自分が行く方向と違わなければ、行ける所まで連れて行けばいいのです。

移動中は、手引きをします。いろんな人がいるのですが、基本的には、相手が(視覚障害者が) こちらの肘か肩の辺りを持つ形で移動します。右手、左手は相手に聞いたほうがいいです。好みがありますから。

いきなり相手の手を持ってひいたり、白状を持って歩き出したりすると、危険です。コントロールする、というよりは、付いてきてもらう、という感じです。後ろから押したりしてはいけません。

特にゆっくり歩く必要は全然ありませんが、二人くっついているわけですから、混んでいる場所では若干回りに気を使いましょう。周りの人は、一人が視覚障害者だとは分かっていないかもしれません。

階段やエスカレータの手前では一声かけてください。
「階段登ります」 とかですね。肘を持っていれば、たいてい相手も分かるのですが、早足だったりすると、気付いたときには転んでいたりします。
それから、忘れがちなのですが、階段やエスカレータが終わるときも声をかけたほうがいいです。
長い階段なら、「まだまだ続きます」 といえば尚親切です。相手はいつ終わるかと思いながら歩いているわけですから。

また、階段を斜めに登るようなことは避けてください。

赤信号の手前なら、そう言うし、歩き出すときも、「青です」 とか、「行きます」 とか言えばいいです。

相手は見えていないわけですが、それでもたいていは一人で歩いているわけです。それほど気を使わず、少しは楽になるだろうと思って行くのがいいです。

さて、着きました。お別れです。そのときは、どこに何があるか簡単に説明してあげてください。その際、あっちとかそっちとか言わないように。
「正面に改札です」 とか、「10時の方向にお店の入り口があります」 とかですね。

点字ブロックがあれば、そこまで連れて行ってあげるといいです。あとは一人で歩けます。

移動以外の手助けについては、個別に聞いたほうがいいです。どうしたらいいですか? って聞けば、こうしてくれって言いますから、できる範囲でしてあげてください。



他の障害者に比べて、視覚障害者は健常者と近いです。ほとんど一緒です。若干不便がある、程度です。気を使いすぎず、気楽に声をかけてみてください。
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