一昨夜の友人とのメール(抜粋)
トモサク
「明日ZEPP Tokyoだよね?待ち合わせは
青海駅に19時で良い?」
友人
「
青梅駅だったんだ!渋谷かと思ってた!19時で大丈夫だよ」
トモサク
「
青梅じゃなくて
青海だから!
青梅は奥多摩の方だから!」
(この時は、ギャグでボケたか、誤字だと思ってた)
友人
「乗換案内チェック済みで、立川乗換かー、と思ってた。よく気付いたねー。助かったー。」
本気で間違えてたのかよ!
渋谷だと思ってたのもどうかと思うけど、青梅はありえないから!鉄道公園くらいしかないから!
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昨夜は、そんな土地鑑とか方向感覚とかゼロの友人に誘われて、ZEPP Tokyoの
坂本龍一の
JAPANツアーライブに行ってまいりました。うーん、恐らく今日は、読者の4割を振り落とす程度と思いたいですが、長文ですので読み流し推奨です。
小生、ここ何年も新曲は聞いていないのですが、実は結構な坂本龍一ファン。というのも、小生が乳飲み子の頃、ちょっと年の離れた兄がYMOにはまっていて、幼少期のBGMのひとつとして摺り込まれているのです。今でもYMOは、小生の勝手に挙げる“日本三大ミュージシャン”に入ってますし
(ちなみに残りの二つは、“Sing Like Talking”“ZABADAK”)、もちろんそのメンバーひとりひとりも、素晴らしいミュージシャンだと思います。
なんでも、バンドメンバーを組んでの日本でのツアーは、10年ぶりだそうです! その間も、イベントやオペラやソロやデュエット編成はありましたが、バンド編成は久しぶり。メンバーは、当然のように外国人ばかりでしたが、そんな中に唯一の日本人奏者として、小山田圭吾が入っていたのが印象的でした。
ライブは、オープニングから、かつてエリック・クラプトンにもカバーされた“
Behind The Mask”。古くからのファンはこれだけで満悦です。“
Thousand Knifes”もあり、聞き覚えのあるけど曲名の思い出せない曲も含め、前半は名盤の演奏でした。
その中でやはり震えたのは、“
Merry Christmas Mr.Lawrence”。映画“戦場のメリークリスマス”の主題曲です。バックのスクリーンに、ビデオドラッグのようなVJが、ライブ中ずっと流れていたのですが、そのほとんどが抽象的な映像だったのに、この曲の時だけは違いました。はっきりと戦闘機と分かる機影が対空砲火を擦り抜けているんですが、その絵自体は、ゲームセンターで16色のカラーモニターで遊ばれていた戦闘機ゲームのように、ビビッとにデフォルメされているのです。そこにまた、この曲に込めたメタファーを、勝手に感じました。
中盤から後半にかけては新曲が続き、ほとんどを小生は知りませんでしたが、それでも楽しめました。その時思ったのは、坂本龍一は、卓越した演奏家ではないけど、
天才的なコンポーザーだな、ってこと。彼を凌ぐピアニストを、小生は何人も見たことがありますが、その作る曲そのものは、聞いている人間に心地良いものを、きっちり作っています。まぁ、中には小生の苦手な、ガチガチ打ち込み系のものもあったのですが、音楽を嗜む友人が満足そうでしたので、それだってきっと良い音楽なんだと思います。
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ところで坂本龍一といえば、エコロジーや世界平和への啓蒙活動でも有名です。今回のツアーは、なんでも全電力が、風力や太陽光など、自然エネルギーから取っているそうです! 計算によると、それによって削減される二酸化炭素は5.5トン。微々たる量ではありますが、これは重要な試みだと思っていて、これを少ないから意味がないよと冷笑する人は、選挙の時に自分一人が投票に行かなくても変わらないよ、と言うのと同じことだと思います。
小さいことを集めて、大きな問題を解決するのが、現在の環境問題解決の最も重要な方法論ですから。
まぁ、別に小生は坂本龍一の思想に全て得心しているわけではありませんが、彼の徹底した態度は、とても意義あるものだと思っています。最近では、「
LOHAS(ロハス)を考える人」とも言われているとかで、ある意味で彼への偶像崇拝的な部分もあり、その弊害もあるとは思いますが、著名人ならではの“世界を囲む問題へのひとつのアプローチ”として、重要かと。
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ライブも終わり、感動に震える友人と、満足感に浸る小生とで、ヴィーナスフォートで晩ゴハン。カレーのお店、「
ビストロ喜楽亭」に入ります。小生の頼んだのは「
フルーツかれー」……そう、
前日の「パスタのヨーグルト和え」へのリベンジ魂から、再度デザート系にチャレンジです! ……そんなネタ人生はやめとけ。
友人の分と合わせて運ばれてきたのが、上の中写真。カレーはまだ鍋の中でグツグツ煮えてます。手前の白いドリンクは、友人の頼んだ“アマレットラッシー”。ラッシーにアルコールを落とした飲み物のシリーズも豊富で、美味しいです。
さて、カレーに戻って、フルーツカレーをサフラン系のライスにかけて一口……おおお!これは!
うーまーいーぞー(久々)
いやこれ、美味しいですよ。リンゴのたっぷり入ったルーに、ジャガイモに見える具は実はパイナップルというフェイント絡め技ですが、香辛料の辛味とフルーツの甘味が絶妙に調和して、見事な味わいを作っています。ナンを別注で頼んでいたのですが、これがまたよく合います。まぁ、どんなもんでもカレーに入れりゃ食える、ってのはとある傭兵の名言でしたが、そうは言ってもきちんと美味しいものは、やはり素晴らしいです。
でも、酢豚のパイナップルが苦手な人は止めておいたほうが無難です。
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友人と別れ、ひとり帰路の電車に揺られながら、そう言えば、さっきの友人と恋人同士だったとき、いやそうなるほんのちょっと前、クリスマスイブにふたりで坂本龍一のライブを聞きに行ったことを思い出しました。それはもう、8年も昔のお話し。
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