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2006年11月08日12:55

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第百四十一回 片倉町 (横浜市営地下鉄編)

前々回までは、ココに収録
http://kesabon.ameblo.jp/

マイナーな横浜市営地下鉄の中でも、
ピカイチ級のマイナーさを誇る片倉町。
といいつつ、駅の開業は1985年と比較的新しいので、
駅前は飲食店、スポーツ施設など、適度にまとまっている感じ。
最近では高層マンションも立ち並び、街の雰囲気は変わりつつある。
でも、ココは横浜近辺では珍しくなった農村地帯。
駅から少し離れると畑もあるし、緑も多い。
それに片倉町、神大寺、菅田といったこの地域は、
横浜駅周辺からみると、高台にあるため、見晴らしも最高なのです。
だからといって、
夜景スポットを探しに自動車で脇道に入ると、あら大変。
上り坂、下り坂のオンパレードだし、突如、道が狭くなったりする。
ここでオイラの経験談をば。
うっかり者なのに、裏道探しが大好きなオイラは、
「ここを左折すれば、横浜駅への近道のはず」とばかりに
新横浜通りから神大寺方面にターンレフト。
最初は快調に住宅街を抜け、上り坂の頂点では、
目指す横浜駅の喧噪を眼下に見下ろす絶好のロケーション。
「オレって天才」。
心の中で何度も悦に入っていると、前方に魅力的な脇道を発見する。
「この流れだったら、イケる!」。
悦に入っているときは、自分を制御できない。
迷わずに右折すると、そこはゆるやかな右曲がりを見せる下り坂。
目指す横浜駅も右方面。
「オレって天才」。
再び、悦に入りながら、ゆるやかなカーブを曲る。
「徐々に道幅が狭くなってきたような気が……」。
軽く焦るが、ここでビビっては男がすたる。
かまわず一本道を直進。
ゆるやかなカーブを曲がりきり、車体の傾きを直すと、
目の前の視界が一気に開けた。
慌てて急ブレーキをふむ。
階段。
オイラの愛車の前には、階段。
階段しかない。いや、階段の両端に、自転車用のスロープはある。
愛車を見る。
一瞬、「いける」と思った自分に自己嫌悪しながら、
目の前に広がる横浜駅のネオンを見てみる。
一瞬、「キレイ」と現実逃避した自分に自己嫌悪しながら、
愛車の後ろに広がるゆるなかな左曲りの上り坂を見てみる。
号泣。
「片倉町・トライアングル」。
お気をつけあれ。


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