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2006年10月08日03:53

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十六夜〜いざよい〜

一昨日10月5日は中秋の名月。もっとも、関東地方じゃ例年にない嵐で、月見どころか表に出るのも危うい夜でした。会社から帰るのも一苦労。


で、明けて10月6日、すなわち今夜は、嵐が雲をまとめて取り去ったかのような空に、ぽっかり浮かんだ十六夜の月。中秋の名月と比べても遜色のない輝きで、空と地表とを明るく照らしていました。おかげで周りの星がまるで見えないほど。写真は、歩きながらケータイカメラで撮影。いろんな意味で台無しですな。


さて、「十六夜」と書いてなんと読むか、皆さんご存知ですか? 「じゅうろくや」も間違いではないですが、これ、「いざよい」と読みます。「陰暦での十六日の月」を指すのですが、特に中秋の名月(陰暦8月15日)の翌晩(陰暦8月16日)を指すことが多く、秋の季語でもあります。


「いざよい」は「猶予」とも書いて、その由来は、満月の翌晩は月の出がやや遅くなる様を、月がためらっている、と見立てたらしいです。やー、風流ですねー。


風流と言えば、「十六夜」にはさらに続きがあるんです。風景としては、昔の日本家屋のお屋敷で、庭園に面した縁側に出て、空を見上げて月が出てくるのを待っている様を想像してみてください。


立ち待ち月』(たちまちづき)=十七夜
陰暦17日の月。特に陰暦8月17日の月だそうで、立って待っても疲れない間に月が出てくるから。

居待ち月』(いまちづき)
陰暦18日の月。特に陰暦8月18日の月で、月を見るのに座って待たないと疲れちゃうから。

寝待ち月』(ねまちづき)or『臥し待ちの月』(ふしまちのつき)
陰暦19日の月。特に陰暦8月19日の月で、寝て待ってないと大変なくらい月の出が遅いから。

更待ち月』(ふけまちづき)
陰暦20日の月。夜も更けてから月が昇るから。


月といえば、有名なサイトですが次のサイトが天文的な情報満載で楽しいです。ま、上で書いたような日本文化的小咄は余りないのですが。。。


The Moon Age Calendar





余談ですが。


小生が初めて「十六夜」という単語を知ったのは、実はさだまさしの歌でだったりします……なんか、最近地味めな話しが多いですが、ま、元々地味な人なので良いのです。


曲名は、そのままずばり「十六夜」。ま、読み方はタイトルが「いざよい」で歌詞中では「じゅうろくや」なんですけどね。「夢ばかりみていた」というアルバムに入っています。


歌詞は旅人たちの野外での夜の宴を歌ったもので、恐らく時代は現代なんですけど、なんか、ふるーい情景も浮かんでくる、とても情緒的な歌詞です。で、また曲が明るくて、少しもの悲しくて、(「人生」の隠喩も含む)旅の楽しさと辛さ、友と過ごす喜び、一夜の宴に興じる楽しさと虚しさ、そんなものが内包されています。


十六夜さだまさし全曲歌詞集より)


↑……なんかに違反している気がしないでもないですが、まぁ、歌詞が見られますのでよろしければご高覧の程。


ちなみに小生の勝手な解釈では、中年を過ぎて、十六夜の月のように後は欠けていく人々に、楽しくやろうよ!って応援している歌な気がしてます。





では、もう一度月を見てから、今日は眠りにつくとしますか。





【一年前の日記】
●『君に贈った絵本』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=43774064&owner_id=65677
小生の小話が歌になっちゃったお話。今でも感激です!
【二年前の日記】
●満足感
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=2225198&owner_id=65677
まぁ、小生安い人間ですのでw
●PSPの広告
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=2247108&owner_id=65677
これぞ、ソニークオリティw
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