〜貧困や孤独、介護など現代の韓国が抱える社会問題に根ざした物語が展開するサスペンス。正規の住宅を失った低所得者層が、農業施設であるビニールハウスで暮らす事例などをベースに描く〜
〜貧困のためビニールハウスに暮らすムンジョンは、少年院にいる息子と再び新居で暮らすことを夢見ていた。その資金を稼ぐため、盲目の老人テガンと、その妻で重い認知症を患うファオクの訪問介護士として働いている。ある日、ファオクが風呂場で突然暴れ出し、ムンジョンと揉み合う際に床に後頭部を打ちつけ、そのまま亡くなってしまう。ムンジョンは認知症の自身の母親をファオクの身代わりに据えることで、息子と一緒に暮らす未来を守ろうとするが……〜<映画.comさんより>
巷の評価があまりよろしくないので、スルーしようと思っていたんですが、メイン作品のために遠出して、ハシゴ作品として、これしか時間が合わなかったので観賞
ビニールハウスを住居とするということについて公式さんが書かれていました
<『パラサイト 半地下の家族』(19)でも注目を浴びた韓国の住居貧困。元々は作物栽培のための農業施設であるビニールハウスもまた、不動産価格の高騰や経済の低迷により、正規の住宅を失った低所得者層、移民労働者が転がり込むなど、半地下や屋上部屋よりもさらに「最底辺」住居として社会問題となっている>
私は能登半島地震で被災された方が、ビニールハウスに避難されていた(いる?)っていうニュースが頭にこびりついていたので・・・複雑な気持ちでした。
ムンジョンはよく自分の顔を激しく叩く。何故か?何のためか?
途中、集団セラピーのシーンで、自傷する癖があるということがわかる。
ムンジョンの息子は少年院にいてまもなく出られるという状況なのだが、面会に来た母親にこんなことを言う。
「本当に僕と暮らしたいの?(僕を見ると)お父さんを思い出すのに?」
ふむふむ。状況、少しもらえた。
訪問看護の家で、重い認知症を患うファオクから辛い仕打ちを受けるムンジョン。
ファオクの盲目の夫テガンがかけてくれる優しい言葉が救い。
セラピーで知り合う若い女性。とある男性との肉体関係。
ある時、ファオクの介護中に揉みあいとなり、ファオクは風呂場の床に頭を打ちつけ、亡くなってしまう。
※予告編
https://youtu.be/YObtty87oxA
しかし、事前情報入れてなくてホントよかった。
というのも・・・
いろんな事がよくわからないまま進んでいって、イマイチ面白くないなあって思っていたものの、終盤「おおぉおおお〜」と予想外の展開の連続技。
これ事前に少しでも知ってたら、唯一の興奮すら奪ってたぞ。
今、公式や予告編見たら「負のスパイラル」とか「身代わりホラー」とか、もろ言っちゃってるもんな。
そこまで言わなくていいっつの。余計だっつの〜の。
エンディングは『バーニング』か!って(←わかる人はわかる
![炎](https://img.mixi.net/img/emoji/373.gif)
)
ちょっと印象に残ったのが、2人の人物が対面で話している時、話し手の顔はこちらに真っすぐ向いていて、聞き手の後ろ姿(ぼかしていたかな?)の一部をフレームに入れているっていうシーンがいくつかあったこと。
なんか邪魔っぽいとも思ったけど、何か意図があったんだろうな〜って。
自らの脚本でメガホンを握り、編集までこなしたのは29歳の女性監督イ・ソルヒ。才能、あると思います。
思ったほどは、悪くなかった。でも、オススメできるかと言うと微妙。3.4☆
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