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2023年12月21日17:25

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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

 漫画家・水木しげるの生誕100周年記念作品で、2018〜20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーション。

昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。

声優陣には沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫らテレビアニメ第6期のキャストのほか、鬼太郎の父を関俊彦、水木を木内秀信が演じる。「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の古賀豪が監督、テレビアニメ「マクロスF」の吉野弘幸が脚本、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の副監督・谷田部透湖がキャラクターデザインを担当。(映画.comより)





<2023年12月3日 劇場鑑賞>

 子供の頃「ゲゲゲの鬼太郎」をテレビで見ていました。結構見たと思うのですが、あんまり話を覚えてなくて(主題歌とかは鮮明に記憶しているのに)、それでも「ま、いいか。普通のアニメだし」くらいに思っていました。実写化された映画も見に行ったのですが(確か鬼太郎はウエンツ瑛士で、ねずみ男が大泉洋だった)、冥界の人が出て来ておもしろかったなぁ、くらいで、あんまり深く考えずにここまで来ました。しかし、よく考えると、どうして鬼太郎は人間たちと共存しているのか、あるいはなんで親父さんが目玉なのか、そもそも妖怪はどうやって存在していたのか、などなんにも知らないことに気が付きました。今回の作品はとても評判がよく、ファンアートもすごくたくさん流れて来るということを娘に聞いたこともあり、ちょっと出かけて見ることにしました。

 結論から言うと、噂に違わず本当によくできた作品でした。おもしろかった。人間側は「精力剤」みたいなのを作って大儲けした会社(とその一族)、妖怪側は鬼太郎のお父さん、そしてその橋渡し役をするのが、謎に包まれた大会社を取材し調べようと意気込む血液銀行の若手社員。そういう構図になってます。その大会社は、日本の田舎のさらに田舎、他に誰も住まないようなド田舎にあり、いままで外界とは接触を絶ってきたようなところに豪邸が建っています。

 そこで、世にも恐ろしい(気色の悪い)話が展開されるのですが、個人的には、それほど社会的に成功を収めた会社が、そんなに隠匿されたまま存在するのは不可能だろうと思いました。必ず取材しようと試みる奴らがいるだろうし、他の理由でも探ろうとする奴って、絶対いると思うのです。金のあるところに人は群がる。こんなこと言ったら元も子もないのでしょうが「あり得ない」と思いました(笑)。

 すみません。無粋でしたね。さて、妖怪の話。人が怖いか、妖怪が怖いか。それはさておき、この映画に出て来た”ねずみ男”はまだ小柄で、子供くらいの大きさでした。そんなイメージないから、これから大きくなるのかなぁ。でも充分小賢しいキャラでしたけどね。鬼太郎パパはとても常識人で、人間であるジャーナリストもつい心を許すほど情のあるキャラでした。すごいなぁ、こういうバックグラウンドだったのか、と素直に驚きました。ラストは、見ようによっては続編ありと読めなくもないと思いました。一見の価値ありの映画です。
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