キリル・ペトレンコ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2023年11月26日(日) 14:00開演
サントリーホール
出演
指揮:キリル・ペトレンコ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
曲目
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K. 201
ベルク:オーケストラのための3つの小品 Op. 6
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
天皇陛下御臨席の天覧演奏会だった。
1、モーツァルト
アンサンブルを揃えることを目的とせず、音楽の本質を狙った演奏だった。
強弱、緩急は元より、細部の展開まで楽譜の向こうにある音楽を表現していたと思う。
チェロ・バスをしっかり響かせているところに、アバド以前のベルリンフィルを
思い起こさせた。
2、ベルク
よくわからないごちゃごちゃした曲だが、オケはよく鳴っていた。
3、ブラ4
アバド、ラトルを経て精密だが、薄い音になったと思っていたが、今回は違う。
所々ではあるが、かつてのドイツを代表する重厚な音を感じた。
ペトレンコの指揮は余り細部にこだわらず、ブラームスの音楽のみに
集中しているようだった。
大きな感動には至らなかったが、次回が期待できそうだ。
数年先には、かつての重厚さを取り戻しているのかもしれない。
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