mixiユーザー(id:68201188)

2023年11月02日17:12

58 view

永観堂(紅葉)

永観堂の紅葉 11月29日


フォト放生池
 きょうの午後は永観堂の紅葉を見てきました。さすがに紅葉の名所とされているところだけあって、圧倒的なボリュームの紅葉を堪能できました。永観堂は正式には禅林寺で、863年、弘法大師の高弟真紹(しんじょう)僧都が清和天皇から寺院建立の許可をもらい、禅林寺の名を賜って真言密教の寺として始まったものだそうです。
 この寺が発展したのは永観律師の時代で、境内に施療院を建てるなどして恵まれない人々のために奔走したので、永観を慕う人々がいつしか永観堂と呼ぶようになったのだとか。
 そののち、鎌倉時代の住職静遍(じょうへん)僧都が法然上人にの念仏の教えに帰依し、その弟子・証空上人を後継住職として招いて、阿弥陀仏にすべてを任せてとなえる念仏の大切さを説いた由。
 こういういきさつで、禅林寺は法然上人を宗祖に、証空上人を派祖にいただく浄土宗西山禅林寺派の総本山となったのだそうです。
フォト放生池と塔
放生池をめぐると水の表に紅葉が映じて綺麗。むこうに見える多宝塔のところにも行きました。

フォト紅葉の錦
 ちょっとした流れのあたりにも風情があってなかなかよかった。

フォト
 しばらくは紅葉をお楽しみください。きょうはご本尊の「みかえり阿弥陀」も参拝してきました。阿弥陀様が見返り美人みたいに横を振り向いていらっしゃるので、参拝は本堂の正面ではなくて、右手に回り込んで阿弥陀様のお顔を拝見して横から拝むのです。なかなか面白い。特別拝観の寺宝もいろいろ拝見してきました。狩野永徳だったかが描いたらしい欄間の抜け雀というのが面白かった。また長谷川等伯とその一門による「竹虎図」がなかなか良かった。

フォト
 みかえり阿弥陀にはエピソードがあって、永保二年(1082)2月15日早朝、永観が阿弥陀堂へ行くと、人影が動くので、どうやら夜を徹して念仏行に励んでいた僧侶かと思いきや、東の空がしらじらと明け始めると、それが阿弥陀様であるとわかった。その瞬間、阿弥陀様がふりかえりざま、まっすぐに永観の目をみつめて「永観、遅し」とおっしゃた、と。

フォト
 今年は嵐山、嵯峨、それに近辺の紅葉も、あまり綺麗に色づいておらず、永観堂の紅葉も例年に比べると輝くような深紅、というのが少ないように思いましたが、ここはさすがに全体の量が桁違い、というほど豊富で、紅葉も黄葉も、濃淡、色合いさまざまで、十分に楽しめましたが・・・

フォト
 ほんとうに綺麗な赤は、遠くからでも目立っていて、陽光が射して半ば透き通るような輝きをみせると、ほんとうに惚れ惚れするような美しさ。

フォト
 境内は池あり橋あり多宝塔への登り道あり、本堂(阿弥陀堂)へ上がって、回廊をぐるぐる廻ったり、広い境内は変化に富んでいて、それらを廻る間ずっと近くに、あるいは遠くに美しい紅葉が眺められるので、このお寺だけで紅葉が十分に堪能できました。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年11月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930