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2023年10月01日13:30

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【映画日記】『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』、《台湾巨匠傑作選2023》『山中傳奇 [デジタル修復・完全全長版]』、『空山霊雨 [デジタル修復版]』

 9月26日、火曜日。

 食中りがある程度収まったので映画鑑賞へ。数日間動けなかったので、予定を後ずらしにせざるを得ず、朝から4本ハシゴを敢行。

 この日は、シネ・リーブル梅田、大阪ステーションシティシネマ、シネ・ヌーヴォ、TOHOシネマズ梅田で新作映画チラシを収集。新規入手は丁度40種。けれど、関西限定版は3種類のみ。マイミクさんに送る分がなかなか貯まらない。チョクチョクと送るよりも、ある程度の量がまとまってから送りたいので。

 ます、シネ・リーブル梅田へ。朝一番の『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』と夕刻の『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』のチケットを、この時点で購入。


●『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』

 『二十歳の死』、『魂を救え!』、『そして僕は恋をする』、『クリスマス・ストーリー』、『あの頃エッフェル塔の下で』などのアルノー・デプレシャン監督最新作。

【長年に渡って憎しみ合ってきた姉弟の関係を描いた家族ドラマ】である。

 毎度の如きスルスルとした語り口は流石だが、マリオン・コティヤール演じる姉の情緒不安定振りに違和感。ストンと腑に落ちて来ない。あと、マリオン・コティヤールと、弟を演じたメルヴィル・プポー、その父親を演じたパトリック・ティムシットら、芸達者な俳優陣の演技に頼り過ぎたきらいがある。悪くは無かったけど。

 ただ、僕は、最近のデプレシャン作品をあまり観ていないから、あまり知ったような事は言えないのだけれど。ま、10月下旬にシネ・ヌーヴォで開催されるレトロスペクティブで出来るだけ追いかけるつもり。

 
 シネ・ヌーヴォへ移動。【台湾巨匠傑作選2023】の前売3回券が2枚残っている。1枚は先日に使って、『大輪廻[デジタル修復版]』を鑑賞した。この日は『山中傳奇 [デジタル修復・完全全長版]』と『空山霊雨[デジタル修復版]』を鑑賞。これで、僕にとっては今回の【台湾巨匠傑作選2023】はおしまい。結果的に【キン・フー祭り】の様相であった。


●『山中傳奇 [デジタル修復・完全全長版]』

【11世紀、宋の時代。青年学僧の雲青は、戦乱で命を落とした者たちの鎮魂のための写経を依頼される。写経に集中するため、静かな場所を求めた結果、山奥の城跡にある廃屋に落ち着いたのだが、そこで雲青を様々な怪異が襲う】というスジ。

 『聊斎志異』の中に収められていそうな怪異譚だが、これは更に古い宋時代に書かれた『西山一窟鬼』という小説に想を得ているそうだ。

 第16回金馬奨優秀映画賞、最優秀監督賞、最優秀撮影賞、最優秀美術設計賞、最優秀音楽賞、最優秀録音賞受賞作品で、傑作の誉れ高い作品だが、長らく日本公開時は約2時間の短縮版での上映であった。2018年になって、ようやく完全全長版=192分(!!)が日本公開されたが、その時、僕は不調で行けなくて…… 今回、ようやく観られた!!

 ……が……

 序盤から中盤迄、物凄く退屈してしまった…… 病み上がりホヤホヤで体調が万全で無かった事もあって、途中で、「……帰りたい……」とすら思った。でも、体調に関係なく、好みでは無かったなあ、って。キン・フー映画おなじみの武侠物ではなく、先にも書いたように怪異譚。けれど、怪異譚が決して嫌いなわけではなくて、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』なんて大好きだし、本作があの作品に及ぼした影響も甚大なのだろうけれど…… う〜ん……道士と悪霊による呪術合戦も、波動等の視覚効果が無くて、ポンポンと爆発するだけだし、あとカットを細かく割り過ぎ。アクション&サイキック・バトルを期待していたので肩透かしを喰ったというのもあるのだけれど。キン・フー監督作品なら『侠女』や、『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』は「凄い! 面白い!!」と感じたのだけれど、本作は僕はダメだった。残念。でも観られて良かった。ずっと観逃がしを悔やんでいた作品だから。


●『空山霊雨[デジタル修復版]』

 祝っ! 日本劇場初公開!!(←ソフトは出ている)

 『山中傳奇』と同時期に製作された作品。韓国で大規模なロケを行った作品である。

【大寺院である三宝寺の僧正が、後継者選びのために、大地主のウェン、軍人のワン将軍、そして高僧ウーワイ法師を召集。しかし、ウェンとワン将軍は、宝物である三蔵法師直筆の巻物経典の奪取を画策していた。やがて、意外な人物が後継者に指名されるが、経典を巡る争奪戦は苛烈さを増し……】というスジ。

 
 これはわりあいに好き! 随所に挿入されるカンフー・アクションが◎! 大寺院を捉えたロケ撮影など、全編に渡ってスケール感もアリ。面白かった。

 
 この時点で、「あー、もうしんどい…… やっぱり病み上がりで4本は無茶だった……」と感じたのだが、最後の1本のチケットを既に購入しているので、この後、シネ・リーブル梅田へ取って返した。

 と、この日の日記は、ここで一旦区切りますー。画像3点までしか貼れないので。


<左添付画像使用許諾:(C)2022 Why Not Productions - Arte France Cinema>、
<右添付画像使用許諾:(C)1979 Lo & Hu Co Production Ltd. / (C)2018 Taiwan Film Institute. All rights reserved.>
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