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2023年02月23日23:52

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修理で地獄を見たカメラ 金鵄(Kinshi)

https://vw1303s1974year.seesaa.net/article/498301801.html
ここになんとか修理完了になるまでの地獄の工程(修理屋さんも私にとっても)をまとめてみました

昨年10月に買った理研 金鵄、さすがに昭和16年、革の材質は悲惨な上、アルミ合金も利用できなくなったようで、コピー元のドリーより重く、メッキの質も悪く、工作精度も良くない。

じゃばらを作成修理もやってくれた職人さんがなくなって1年以上、もうじゃばらカメラを買うのはかなりやばいなと言う状況。

色が抜けた質の悪い革を自分で何度も靴クリーム黒を塗り込んで、きれいな黒にはならないものの、なんとかちょっと黒っぽく見えるようにはなりました。

じゃばらは紙のように薄くガサガサボロボロ、茶色に革が変色したカメラは買うなと言われました。修理屋さんの最初の大異性がなんでこんなものを買った?でしたし・・・

交換用のじゃばらはできの悪い補修品(ベビーイコンタ用のデッドストック、ピンホールまで有ったそうで。それでも付いていた純正じゃばらより遥かにマシ)が売りに出ていたので、加工して取り付けてもらい、シャッターは部品が曲がっているのでうまく作動せずどうもいじった形跡が・・・

上下の革は修理で剥がした後、薄すぎて、普通の補修用の革は厚すぎて合わないため使えず、手芸店で薄い革を探してきてくれたり、修理やさんにとっても苦痛なカメラで、もうこんなカメラはやりたくないと言われました。

私としても7000円のカメラに、交換じゃばらが6400円、更に修理代に2回の往復送料、もっと良いカメラやレンズ買えばよかったと思って後悔しか残りません・・・

二回目に出したときに一緒に出したコピー元のツェルト・ドリーのシャッター修理(ゴーティエのバリオシャッター)は問題なくでき、じゃばら、貼り革はそのまま使えたようです。10年前の普及帯カメラのコピーすらできない当時の日本の疲弊ぶりを物語るすごい一品でした・・・

写真一枚目、落札直後の状態。革は商品説明の茶色で高級感有りますではなく、品質が悪すぎて色が抜けて革が死んだ状態。

二枚目がす腕に分けて靴クリーム頃を塗り込んだところ、なんとか少し、黒っぽくなりました。

3枚目、左が理研のデッドコピー 金鵄(1941年発売) 右がツェルト・ドリー(1931年発売)

デッドコピーながら、支那事変の泥沼で民生品のカメラは10年前のドリーのデッドコピーすらまともにできないレベルです。
資源の枯渇も対米戦の前にすでに始まっており、熟練工も徴兵されたりで、5年前のこ草んカメラのほうが工作精度は高いでしょう。ただ、革の枯渇は満州事変のときの軍の防寒具などに大量に革が使用され枯渇が始まっていたようです。

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