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2022年12月15日14:42

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ペタペタ日記349「受容と寛容の美学」

■「過剰な品定めはやめて」トマト農園が貼り紙 ベタベタ指で押し、放り投げる… 逆ギレ客にも勇気出して注意「クレーマーいなくなった」
(まいどなニュース - 12月15日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=7225462

「度が過ぎる選別というのは問題だね」
「たしかに。俺も転職市場では酷い目にあったからな」

モノや人にはそれぞれレベルや癖というものがある
完璧な特級品しか受け入れられないのだとしたら大多数を占める凡庸でバランスの悪いモノや人はどうすればいいのだろう
多種多様なレベルや品質の違いを工夫しながら受け入れてそれらをうまく活用するというのが人間の知恵であり社会の懐の広さというもの
自分は山頂が尖った山よりも裾野が広い山の方が好きだ

若い頃からロクデナシの人生だったせいでアカデミックな勉強をちっともしてこなかった
40歳で田舎に引っ込んでまもなくパソコンという新しい機械に出会った
同時に「掲示板」とか「ブログ」とかの世界にも繋がったということになる
その頃たまたま見つけたのが当時高岡商船高専の先生をしておられた言語学者金川欣二先生のホームページだった
金川先生がブログで書いている記事は知的な世界でありながらも実に楽しく面白かった
人生論、哲学、生活史、地方論、芸術論、旅行記、メディア論などなどあらゆる記事に好奇心をくすぐられたものだ
そこでアカデミックな勉強を始めようと思ったわけではないけれど、できれば先生のように世の中の実相を深く知りたい、どうせなら物事は楽しく理解し実践したいという気にさせられた
自分が飽きもせずにくだらないニュース日記を書いているのはどこかで金川先生に日課として提出するリポートのようなものなのかもしれないと思っている
おそらく赤点しかもらえないだろうけどね
ブログのファンということだけで先生には次男の進路相談にも乗っていただいた
返事は「基本的には子供さんの意志や希望を尊重してあげてください」というものでこちらはたいして面白くもおかしくもなかった(失礼)
次男は最初の頃徳島市内の古着屋の店員になるといって面接を受けた
しかしショップの店長に「もう少しじっくり考えてみたらどう?君にはまだ多くの選択肢が残っているんだから」と言われて地元の電力会社の事務の面接を受けることになった
その時に金川先生から学んだ「人生は真面目に楽しく」という姿勢について少しだけ親としてのアドバイスしたところ試験官たちの爆笑を誘ったらしい
そのパフォーマンスのおかげでなんとか無事に入社できたのである
そういう意味でも古着屋の店長と金川先生は恩人だ
何かの不都合が起きたのか、かなり前に金川先生のブログは閉じられてしまった
もしあのブログが覗けるのならサンドウィッチマンのコントみたいに今でも何度も何度もアクセスしているかもしれない
そんなことを思い出して先生の著書を探したら中古で2冊見つかった
自分ももう古希を越えたことだしここはもう一度原点に返ってみようという気分で1000円以内で今年最後に調達した本が今日届いた
フォト

しかし中古本といってもきれいなもんだねえ
まるで新品のようだ


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