mixiユーザー(id:1045932)

2022年12月06日20:04

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短編小説「新入社員」 ⚽️






〜フィクションです〜






新入社員の男は、会社親善対抗の
サッカー部を担当することになった。


しかし選手ではなく、
マネージャー雑用担当だった。

前任者が定年退職するので引き継ぎで
仕事ぶりを学ぶように命じられた。



社員である実業団の選手とも飲み会で交流し
スケジュール管理も会場も準備し

試合当日。





なぜか見知らぬ11人が我が社の
ユニフォームを着てピッチに現れた。

飲み会で交流した選手社員たちではない。




意味がわからず控え室に向かうと

飲み会にいた11人が
室内でウォーミングアップをしていた。

無言で黙々と準備をしている。





試合開始のホイッスルが聞こえて

急いでピッチに向かうと



やはり 全く知らない11人が我が社の
看板を背負って戦っている。






まるでベンチは、時間がスローで流れていて

頭がおかしくなりそうな気分。

スタッフも上司も、意味不明の
会話をしている。



誰一人、この異常を主張しない。







前半、1点入れられ 見知らぬ選手たちは
逃げるように控え室へ向かった。


意味がわからず 控え室へ追って行くと



既に11人の姿は無かった。







後半開始直前、


我が社の選手が

ピッチに現れた。








試合は後半、逆転し 3-1 で勝利。










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