以前にご紹介した以下の資料
房總遊覽圖繪
汽車時間表入
大正十二年発行七月十五日發行
著作兼印刷者
日本名所遊覽繪社
右代表者 齋木徳三
發行所
赤誠堂出版部
この資料を見て初めて知った施設が姉ヶ崎案内の文中に以下のように書かれていました。
海中の竜宮館は休憩所として種々なる賣店を設け一般浴客を待つ
以上の文章にある「 竜宮館 」と言う施設が大正時代にあった事を知り自分なりに調べていました。
この資料の発行日が7月15日と言う事で海水浴シーズンだけ設営する海の家みたいなものだったのか?通年営業していたものなのか?考えてましたが竜宮館と言う名前から推測して「 館 」と言う文字からしっかりとした建物が通年営業してた施設ではないかと思っていましたが今回、手に入れた絵葉書に写る建物を見ると夏季限定で営業していた施設ではないか?と思いました。
手に入れた絵葉書は
姉ヶ崎海水浴
竜宮舘
( 詳報堂發行 )
手前に写る浮き輪?をつけた人の腰くらいまで海面なので竜宮舘までは小舟または徒歩で行ける現在で言うところの「海の家」みたいな休憩施設だったと思います。
写真の竜宮舘に写る人のサイズから考えて沖合にあった施設としてはかなり大きな建物だと思います。
木更津の絵葉書や外房の戦前の写真を見ると岸から海にせり出た「納涼床」みたいな休憩施設はかなりあったようですが今回の絵葉書にあるような沖合に浮かぶ休憩施設は本当に珍しいと思います。
明治45年に木更津線(現在のJR内房線 )が姉ヶ崎駅まで開業し別荘地として都会からの観光客で賑わっていたと言う事がよく分かる市原市にとって貴重な資料ではないでしょうか?
今回は探し求めていた資料に出会えて本当に嬉しいです♪
資料との出会いも本当にご縁ですね!
引き続き地域資料を集めてゆくゆくは袖ケ浦市郷土博物館に全て寄贈して地域資料と大切に残していただけたらと思います。
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