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2022年09月16日18:56

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文壇サロンみたいなお宅

母親から急遽呼び出しがあり、夏休みを取得し軽井沢へ。
滞在中に、たまたまとあるお宅へ行く機会がありました。
その方は、母親や祖母との長い付き合いのあるおばさま。
母親よりも年上の女性なのですが、古くからの友達です。
そのおばさまの軽井沢の別荘にとある物があり、学生時代からずっと行って見てみたいと思っていましたが、なかなかタイミングが合わずに今日に至りました。

おばさまのお父様はドイツ文学者で、お祖父様は国文学の大家と言われる方で、「形容動詞」という品詞を唱えた学者です。
お祖父様は夏目漱石と同年で、漱石が東京帝国大学で講師として勤めていた時に、お祖父様は同大学で教授として勤めていた様です。
そもそも、おばさまも上皇陛下のお妃候補に挙がっていた様で、世が世なら、私達なんかと友達としてはおろか、接点なんかもてなかったかもしれない家柄の方です。

そんな方の軽井沢の別荘は、さながら文壇サロン的な感じで、近現代文学史に出てくる様な方々がお酒を飲みに集まっていた様です。
その際に、寄せ書きを書いてもらっていた物が飾られてまして見せていただきました。

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かなり薄くなってしまってますが、室生犀星の名前も見受けられます。
写真には挙げられませんでしたが、堀辰雄の奥様の前も別の壁側に名前があり、ご夫婦でこのおばさまのお宅に来ていた様です。
まだ若かった三島由紀夫も来ていたとか、三島由紀夫からお父様宛に来ていた手紙を、お父様の遺品整理の際に全部破棄してしったとか!
とても貴重な手紙になるのに、「字がきたなくて、父が書いた物だと思って捨ててしまった」とのことあせあせ(飛び散る汗)

さながら軽井沢の文壇サロンの様なお宅です。
長年の希望が叶い、今回軽井沢に来た甲斐があったと思います。


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