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2022年07月24日03:04

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今月観た2本の韓国映画

一本目  ベイビーブローカー
https://www.youtube.com/watch?v=jqFD1DjZ3lc
昨年のカンヌ映画祭出品作品「万引き家族」で優秀作品賞を取ったのに続き、今年も又,
この作品で是枝裕和監督が,エフィメルカル審査員特別賞授賞。
一頃、日本でもよく赤ちゃんポストが設置されたというニュースが流れたものだが、
この映画は韓国の赤ちゃんポストに若い女ソヨン(イ・ジウン)が生んだ子を預ける場面から始まる。その赤ん坊ウソンを土砂降りの雨の降る夜、近所でクリーニングを営む男サンヒョン(ソン・ガンホ)と、その赤ちゃんポストのある養護施設で働くドンス(カン・ドンウォン)が、こっそり連れ去ってしまう。思い直して戻ってきたソヨンは赤ん坊がいないのに気づき、警察に連絡する。逮捕を恐れた二人は大事に育ててくれる人を探そうとしたと嘘をつく。ドンスは自分自身も母親に捨てられた同じ境遇なので,シッカリした養父母の元で捨てられた子は育つべきとの信念からで悪意があってというわけではなかった。ソヨンはその後養父母を探す為ネットで様々な相手と商談するのだが、彼らの希望通りのお客はなかなか見つからないまま旅を続ける。一方彼らを検挙するため尾行していた女刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事【イ・ジュヨン)は盗聴器を使って彼らの会話を録音し、赤ん坊を売り渡す瞬間に現行犯逮捕をしようと車の中で監視を続けている。ある時、不妊治療を続けても子供を授からない財産家の夫婦と交渉を始めた。夫婦は大いに乗り気で全てうまく行きそうだったが、最終的にまとまらずまた後日会うことになった。と云うよりサンヒョンが監視の目を近くに感じ取り、その日は避けた様子だった。
暫くしてサンヒョンはその夫婦の元に行き4000万ウォンで引き渡しならOKですよとソヨンの話として伝える。そして現金を手にしたサンヒョンは、その場で夫婦を殺害、行方をくらませてしまう。サンヒョン達は、旅を続けるうちにソヨンと打ち解けまるで家族のような関係になっていたが、このまま3人で行動すれば逮捕されるのは間違いないと踏んでいたからに違いない。とにかく、足を洗い再出発したい思いが強かったのも確かだろう。

残されたソヨンとドンスは逮捕され赤ん坊ウソンは、なんとスジンが育てることになる。サンヒョンガいなくなってからドンスはソヨンと子供の三人で暮らす生活を夢見たこともあったのだが・・・。ソヨンが口にしたみんな生きていてくれてよかった戸いう言葉の意味する所は、一度は捨てようと思った子供が安心して暮らせる事を見届けた安堵感だろう。こうは書いてみたものの、スジンが育て親になってからのシーンはあまり覚えていないが、ソヨンはサンヒョンが赤ん坊をだしにして大金をせしめたこと知っていたのだろうかと気になる。

二本目 モガディッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=AHUpz_y4Vg0
1980年代、、ソウルオリンピックを終え世界に躍進途上の韓国も、韓国に20年先立ちアフリカに乗り出していた北朝鮮も、ソマリアの首都モガデッシュに大使館を置いてお互い国連加盟の支持を得ようとソマリア政府に働きかけ、しのぎを削っていた。
そんな中1990年12月末、大統領打倒をスローガンに民衆の反乱が勃発した。反乱軍リーダーは各地の大使館を現政権に加担した敵とみなし大使館の閉鎖と大使館員全員の退去を求めて来た。、モガディシュの市街にも反乱軍車両が激しく行きかい,両国大使館にも砲弾の雨が降りそそいだ。市中もどこも火の海と化していて逃げるのも容易ではない。
韓国大使館内ではハン大使(キム・ユンスク)カン参事官(チョ・インソン)をはじめ、
家族達が死の恐怖に怯えていた。北朝鮮大使館でも同じ有様だった。アメリカは救援機を用意して早々に退避していたが、韓国大使館も北朝鮮大使館も、本国との通信機が破壊されていて緊急事態を本国に伝える事も出来ない。唯一両国大使館が保護を求められるとすれば、韓国が国交のあるイタリア大使館、北朝鮮が国交のあるエジプト大使館に直訴するしかない状況だった。が北がエジプト大使館に保護を求めるにも北朝鮮大使館とあまりにも距離が離れていて無理だと北朝鮮大使リム・ヨンス(ホ・ジュノ)参事官テ・ジュンギ(ク・ギョファン)は韓国大使館に砲火の中、決死の思いで向かい保護を願い出る。
両国は敵対関係にあり、今までソマリアにおいても国連加盟の為のロビー活動で、妨害工作、情報操作をエスカレートさせてきた仲で、韓国ハン大使等はしばらく思い悩む。
韓国大使館前には大使はじめ職員家族が息を凝らして門が明けられるのを今か今かと
待っている。近くでは反乱軍の砲弾の音が鳴り響き一刻の猶予もない状況だ。
北朝鮮大使リムは、せめて子供達でもと大使館2階の窓ガラス越しに見えるハン大使に
涙交じりに訴えた。その人命を救いたいとのリム大使の真心にハン大使らは対立する国家の一員としてではなく、同じ運命を背負った同胞として、門をついに開けた。
館内に迎え入れられた北朝鮮の大使館員、家族たちは韓国大使館職員共に食卓に座り食事を共にする。
この場面は映画の中でわずかな安らぎを感じさせる場面で感動的だった。
これから始まる逃亡脱出劇のすさまじさも、最後まで続き息をつかせない。

反乱の日から14日間の事実に基づいた壮絶な脱出劇を描いたこの映画が観たくて、
名古屋空港ミッドランドシネマに行ってきた。
去年の韓国最大のヒットというだけあって圧巻だった。凄まじい銃撃とカーチェイスは迫力が凄く体が凍り付いてしまうほどで、監督のリュ・スンワン監督が
韓国のタランティーノと言われているのも、なるほどと頷ける。





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