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2022年11月28日00:25

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アメリカの物価高騰、日本の賃金凍結、一体何が起きているのか?

アメリカの物価高騰、賃金上昇は金利をいくら上げても止まらない、一体どうなっているのか誰にも解らない。元日銀理事の早川さんが衝撃の告白をしました。「アメリカがこんなに急激にインフレになるとはだれも予想してなかった。我々専門家は物価に対する知識があまりに乏しかったことを反省している」と、正直な人ですね。これまでの経済学では今のインフレを理解できないんですね。

これまでの経済学ではダメなので私は元日銀で早稲田大名誉教授の岩村充先生(写真中)の金融論三部作(写真左)を読み直して最新の物価理論を猛勉強しました。結論をまとめると衝撃の結論が導き出されました。

1)、金利を上げるとどうなるか?
これまでの経済学では金利を上げると投資が減るので景気がダウンして賃金も物価も下がる。しかし成長の止まった今日では金利は投資に作用しなくなっていて逆にインフレを助長するのです(フッシャーの第2方程式、図右)。

2)、金融緩和するとどうなるか?
これまでの経済学では金融緩和すると市中に通貨が流れて需要が増し物価はあがる。しかし成長が止まって需要が弱い今日では需要は増えないし、市中国債Mを日銀が買って通貨Bを市中に流しても(M+B)は変わらないので金融緩和は物価に影響しない(FTPLの物価水準決定式、図右)・・日本の場合

3)、では何故アメリカの物価は高騰するのか?
これまでの経済学では国債を発行して通貨供給量を増やすと通貨の価値が下がって物価が上がる(貨幣数量説、フッシャーの第1方程式)。しかし国債発行では(M+B)は変わらないが、国債償還財源 s が下がるので物価は上がる(FTPLの物価水準決定式)・・アメリカの場合

4)、日本は何故物価も賃金も上がらないのか?
日本は金利を頑なに抑えているので物価は変わらず経済はバランスしていて賃金も何も変わらない(フッシャーの第2方程式、図右)、しかし物価上昇圧力をゼロ金利で抑えていると突然の物価ジャンプアップが危惧される。利上げはその時にこそ有効になる。

今日のマクロ経済現象はフッシャーの第2方程式とFTPLの物価水準決定式で良く説明出来るようです。

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