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2022年04月01日17:31

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PBゲームブック「変身くん」

この作品は前回出版したペーパーバックのゲームブック「ニルの大冒険」に続いて、子供の頃に描いた漫画をゲームブックとして復活させたものです。

今となっては何かを参考にしたのか、ほぼオリジナルなのかははっきりしないのですが、残酷な絵を描くのが趣味の悲劇的な主人公やら展開やら、他にはいなさそうなあの博士やらが気に入っていて、初めてゲームブックと小説化までした作品です。若干日野日出志先生の怪奇漫画、オカルト系の大百科や映画などの影響を受けたかもしれません。

たいていはゲームブックから小説(多数あり)で、漫画からゲームブック(ニルの大冒険)、コラム的な笑いのギャグからお笑いオーディションと小説ゲイニンㇺブック、漫画をゲームブックと小説化したのはこの作品だけです。

残っている自作漫画でもっとも古いもので、それより古いのはおそらく創作としても最初の小3頃に描いた無人島に流れ着く男のやつで、同じジュニアエポカ学習帳に「まんがくん」という表紙にロボットっぽいやつを描いたのを消して「変身くん」を、「ニルの大冒険」は「妖魔くん」という「ゲゲゲの鬼太郎」っぽいのを途中まで描いていたのを消してでした。

表紙絵は今回ので2回目の修正で、今までで一番の4日ほどかかったような気がしますが、主人公のたけしはもはや最初のと別人になっています。表紙の机は脚(椅子も?)などが私が当時使っていた勉強机がモデルになっています。

ゲームブック 変身くん
https://www.amazon.co.jp/dp/B09WWFNJDG/ref=cm_sw_r_tw_dp_W0AEHF6NVXJTK05E032P

小説 変身くん
https://www.amazon.co.jp/dp/B09WQDWQDZ/ref=cm_sw_r_tw_dp_SKJGHGNQWZBDM585BT7E

【1】

 ある住宅街に残酷な絵を描くのが好きな中学1年の少年が住んでいた。その少年の名はたけし。日曜日の今日も朝から勉強机に向かい、斧を片手に持った残忍な大男の絵を描いていた、学校の授業でいつも使っている鉛筆で。そのことは先生も含めて、クラスの誰もが想像すらしていないことだった。

 たけしは大男が殺めた正体不明の生き物から飛び散る血しぶきを入念に描きながら薄っすらと笑みを浮かべる。なぜかたけしは、どんな残酷な絵を描いているときでも、血しぶきを描いている瞬間が一番楽しいと感じていた。

 たけしは絵が完成したところで散歩に出かけることにした、明日描くための残酷な絵の良い題材を見つけられることを期待しつつ。

 家を出て、当てもなく道を歩いていた。すると、一つ目でたらこ唇の間から黒い牙が一本飛び出した犬のような謎の生き物が歩いているのを見かける。


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