5月14日、「第26回ひの新選組まつり」に行ってきました
http://makoto.shinsenhino.com/archives/fes/230423155622.php
近藤勇局長。
土方歳三副長。
沖田総司。
永倉新八。
武田観柳斎。
鈴木三樹三郎。
原田左之助。
高島流砲術鉄砲隊。
さて生憎の天気で開催が当日直前まで危ぶまれましたが結局開催決定、JR日野駅へ予定より早く到着
改札前で先着500名限定オリジナル缶バッチを頂戴仕りました。
日野宿甲州街道を東方向に歩くと”天然理心流”で有名な「日野八坂神社」が
既に少年少女による「剣道奉納試合」が始まっています。
パレードに備えて周辺の通行止めが開始されます
手前は移動図書館「ひまわり号」
「仲町山車」日野囃子保存会。
「緑ヶ丘山車」日野はやし愛好会。
背景は「日野宿本陣」
会場には一日中エンドレスで大河ドラマ「新選組!」のテーマ曲がスピーカーから流されてました
オープニングパレード開始です。
八坂神社大太鼓をチビッコ有志が牽引、その後ろの隊旗と高張提灯を掲げるのは消防団、さらに奉行姿の市長など要人が続きます。
そして隊士登場。先頭はアテネ、じゃなかった(このネタ誰が分かりましょうか)土方の小姓「市村鉄之助」が旗手を務め、
副長、局長と続きます
隊士は皆フルネームの名札を提げてますが、イベントの事実上の主役である副長は「ミスター土方」なのです。
キリっとした副長に比べて局長は極めてフレンドリーな感じです
でも「シンクロン合身だっ!」とか言いません。
一番隊組長「沖田総司」参上
引き連れる隊士含めて皆公募で集まった方々です。
沖田さんは一日中この表情のままで、相当訓練を積んで臨まれたのだと思います。
旗持ちの方も良い味出してます。
公募隊士も観客も老若問わず女性だらけ。そして沖田さん以上に黄色い声援を浴びていたのが二番隊組長「永倉新八」
「おかえり」は4年ぶりのイベント復活にかけて。
五番隊「武田観柳斎」。
他の隊が単悌一列で行軍してるのに対し、五番隊は紡錘陣形で参ります。
列が止まった隙に「鶴翼」陣形に変えました。
各隊、それぞれ工夫をこらして沿道の観客を湧かせます
七番隊「谷三十郎」。
本日のサービス精神一番
未来の隊士と記念撮影。
八番隊「藤堂平助」。
本日のクール一番、歩き方が様に成ってます。
とはいえ決めるとこは決めてくださいます。
九番隊は公募ではなくスポンサーの富士電機隊と組長の「鈴木三樹三郎」。
それより後ろから変なのが来るのが可笑しい
十番隊「原田左之助」。
本日の顔芸&ポーズ変化一番
例年よりパレード距離が長く設定されており、ゆっくり進むので見応え充分。
続いて地元団体の隊列
「日野新選組同好会隊」は函館戦仕様で。
「仲町自治会隊」。
「国際交流会隊」。
「実践女子大学薙刀隊」。
「日野しんせん野菜隊」
観客に採れたて野菜やら苗やら配って日野農産物アピール。
「東京ヴェルディ隊」は隊とはいいながら「リヴェルン」の着ぐるみのみ行進。
官軍キター
「幕末洋式調練研究会」は自ら太鼓笛を演奏しながら一糸乱れぬ行進。
錦の御旗の元、敵中での隊員の緊張ぶりが可笑しい。
この後、創立150周年「日野第一小学校5・6年生隊」が続きますが雨が激しく降ってきました
さらに後ろから先の山車と「日野萬」「谷仲山」のお神輿が続く予定が見合わせに。
歯医者の軒先で雨宿りしながら傘を用意。初対面の愛想の良い男性と「予報では曇りだったのにねぇ」と世間話
オープニングパレードの後は、日野中央公園に急いで移動しこの日来た主目的の火縄銃による「西洋式砲術演武」を見学
が、雨が激しく中々開始出来ません。
小降りに成ったのでスタート。
号令は全てオランダ語です。
火薬は戦国時代と違い近代的な紙カートリッジで素早く正確な量を装填します(勿論、弾は入ってません)
火縄の準備。
一般に言われている火縄銃は雨では撃てないという俗説と違い、火縄には火薬(つまり酸化剤)も染み込ませてあるので雨に多少濡れても火は消えません。火縄銃が撃てない豪雨では他の方式の銃でも戦闘どころでは無いのです。
構え!(蘭語で)
狙え!
なお、火縄銃は小銃と違い銃床が無く肩付けではなく頬付けで撃ちます。
放て!
黒色火薬は近代無縁火薬と違い、一瞬で爆発するので発砲音は乾いた破裂音がします。また火縄から装薬まで火道がある為に上側にも火と煙が上がるのが特徴です。
順番に一人ずつ撃ったり、斉射したりと様々な射法を演じてくださいました
発砲音は前に向かって行くので射手自身は然程うるさく感じないけど、前列は後列の衝撃波が来るのでキツいそうです。
回れ右!
「高島流砲術」
https://www.takashimaryu.com/
銃剣。
西洋式とはいいつつも、銃剣の使い方は着剣突撃のみとの説明で、方陣による騎兵防御という概念は無いようでした。
一見シンプルで軽そうですが、銃身はブ厚い鉄の塊ですからBARより重たいのです。
比較用にフリントロック銃のモデルガンも持ってきており、「スペイン製ですか?」「そうです、デニックスです」(笑)と
発砲反動等の条件が同じなら近代的なフリントロックより火縄銃の方がよく当たるそうで、前者は火打ちの打撃が強過ぎて銃がブレるからだそうです。また日本で普及しなかったのは軍用に耐えられる質の良い火打石が産出しなかったからだとか
歴女の方々から記念撮影を次々と頼まれる、その直後雲が開けて日差しがカッと照り付け皆口々に「もっと早く晴れてよ」と。
が、解散するとまた雨が降り出して来たという
イベントの中心地、多摩信用金庫日野支店前会場。
「ハワイアンバンド&フラダンス」、雨の中辛そうです。
日野宿本陣前での「さくらさくらカンパニー」による殺陣。
八坂神社での「天然理心流日野道場」による演武。
他に薬丸野太刀自顕流、全日本刀道連盟、多摩杖道会など。
午前午後のパレードの合間には隊士はいくつかの屯所に分かれ来客と交流します。
沖田さんは「狆選組」と記念撮影
各屯所でこのような光景が展開。
なお、「公民館まつり」も同時開催。会場の沿道には飲食屋台が出ていない為、ここの焼きそば模擬店にお客が殺到し目の前で瞬殺売切れ
私自身は横道の居酒屋などが店頭にテーブル出して臨時テイクアウトしており、買い食いしました。
飲食屋台が無い為、「日野グルメMAP」という企画も
http://makoto.shinsenhino.com/archives/fes/230419100658.php
再び日野宿本陣前での「日野市職員新選組パレード隊」の殺陣。
たましん前に戻ると「岡島二朗・歌謡ショー」が
「新選組の歌」など関連歌謡を披露。作詞は井上源三郎資料館の館長です。
宿敵「赤熊」出現!。一般観客の方ですが大人気
この横の献血コーナー(ミラーに写ってる)前で朝ティッシュをもらって「後で来ます」と言ってしまったが為に献血へと。閑古鳥が鳴いてましたがテントに入るなり豪雨に。採血しながら看護師さんと「皆滅茶嬉しそうですよね」と世間話
やや天気が持ち直していよいよメインイベント「隊士パレード」です
基本構成はオープニングと同じ。
赤熊と
坂本竜馬が楽しそうに見物しているという悪夢のような構図
なお鞍馬天狗は居ませんでした。
空気読めない男性が車道に出て土方さんににじり寄り撮影しつつ追っかけ(なので隙を見て撮影)。
滅茶邪魔で周囲からブーイングが飛ぶも本人はお構いなし。30mくらいそれを続けてスタッフに排除されました
オープニングパレードでもやはり小学生の女の子を連れたビール片手のオヤジが車道に出て子供に「ここから見なさい」と。そしてザックから次々と酒を出して呑み散らかす。新選組蘊蓄を語っているのでマニアではあるのでしょう。
しかも隊士はそうした無法者を注意するどころか、むしろ積極的に愛想を振り撒くんですよね
まさに「新選組」の性質である「自分の都合しか考えていない」に現代の狂信者も共感しているんだと感じます。
そしてそうした親から「他人は自分の権利を全力で保障する義務がある。自分は世界の中心なので他人を気遣う必要は無い」と教育された子供が将来どんな大人に育つか興味があるとこです。
道路の向こうの石蔵を改造した店舗に注目。
日野宿にはこうした土蔵店舗(店蔵ではない)や昭和レトロで表だけ改築したお店が多数で、建物ウオッチも楽しいです。
いやいやいや、その構えはどうなのか
終始笑顔の局長。
馬の首の向こう側に居る竜馬が仏頂面で見てるのが可笑しい。
この沖田さんは「明日の為に今日の屈辱に耐えろ!」とか「バカメと言ってやれ」とか「地球か、皆何もかも懐かしい」とか「四つん這いに成るんだ、馬のようにな。わ〜は〜は〜」(声:納谷悟朗)とか言いません。
こちらの永倉新八は将来北海道でアイヌ埋蔵金争奪戦に参加しそうです。
観客のリクエストに応えて。
それより背後で
竜馬が成敗されてて、向こうの観客はそっちに注目しているのが可笑し過ぎ
四番隊は公募ではなくスポンサーの多摩信用金庫(たましん)隊です。
「松原忠司」は終始硬派な感じで返って目立ってました。
六番隊組長「井上源三郎」はずっと天晴ポーズで扇子を構えてて、ドンブラザーズの影響でしょうか。
左端の鉢巻の男性、滅茶危ない人感である意味怖いんですが、過剰アピールに谷三十郎が反応して「武器」を授けにやって来ます(笑)
とにかくサービス精神満点な谷三十郎
そして画面右外ではまた竜馬が隊士に襲われているという(笑)
勝鬨をあげる原田左之助と十番隊。
それを画面右端で「ちょこざいな」ってポーズで見物する官軍赤熊が面白過ぎます。
隊列が遅々として進まず「何やってるんじゃ?」って表情の原田左之助。
決めポーズだけでなく、百面相も素晴らしい
左から、市内志願小学生による「甲陽鎮撫隊」、「ひの新選組まつり実行委員」「日野市長」「日野市議会議長」。
いかに日野市を挙げての力の入ったお祭りだかが分かりますね。
隊列は日野宿を1周半巡り、その復路。撮影ポイントも再びオープニングパレードで居た地点で待ち構えます。
建物の上から見物する観客と、それにちゃんと気が付き手を振る隊士など
右の未来の隊士がまた良い味出してます
勿論、そんな有望な人材に武田観柳斎が気が付かない筈が無い。
隊列はこの後再び折り返し戻ってきます
にしきのはたをかかげて、わるいカングンがあらわれた
敵はピストルと小銃で狙っているぞ。
土方さんは「どけ、古代!(声:木村幌)」とか言ってません。
滅茶挑発する官軍隊長と、自ら先頭で隊士に突破を命じる副長。
因みに向こう側からオフィシャルカメラマンが撮影しているので、公式写真には私も写っているという。
「天忠〜!」
「うわぁぁ、やられた〜」
悪者を退治して復路の隊士とすれ違います。
谷三十郎、テンション高過ぎ。
この先に曲者が居るらしいぞ、と殺気を感知する局長。
再び現れる悪い官軍。
「刀の錆にしてくれるわ」
一方その頃。
局長がピンチなのに、鈴木三樹三郎と原田左之助は酔っ払いにしか見えないという
次は沖田さん。官軍も二連敗で気合が入ってますよ。
観客には白人の方達も凄く多くて驚きます。沖田さんの左に見える老夫婦?はたぶんドイツ人かオーストリア人。
沖田さんにかかれば官軍など瞬殺の予感
沖田さん撃たれて倒れました
まさかの展開。
永倉新八の番です。
が、二番隊は錦の旗見て逃げてしまいました
(笑)
「鉄砲玉など、この”おかえり”羽織で跳ね返してくれるわ」と一人で奮戦。
次は「斉藤一」と三番隊。
三番隊全滅
「皆さんの助けが必要です」と斉藤一は声援を武器に押通る作戦に出ました。
このように各隊、それぞれ工夫をこらした寸劇で面白く観客は全くあきません。
が、途中ながら雨が強く成りパレードは中止に
官軍を突破して中央の「たましん前会場」で閉会式に臨む予定だった新選組先遣隊が基地の日野宿本陣へと戻って行きます。
沖田さん、草履が壊れてしまいました
結構な雨の中でも二の線を崩さない副長と、硬派から一転して仕事が終わったお父さん的に暢気な感じの松原忠司の対比が可笑しい。
紅白テントは公式グッズ売り場
という訳で閉会式が無いので済崩し的に終了です
オマケ。
崎陽軒が卵不足から一時「炒飯弁当」を販売中止
一方「横浜チャーハン」はレシピを変更して対処と相成りました。
卵を減らしてチャーシューを増やすなどの処置をし、炒飯より中華おこわ感がする感じです。
こちらは現在元に戻ったバージョン。
見分けは付かないですね。
というか、変更バージョンも美味しかったので「中華おこわ風炒飯」とかいって定期的に販売して欲しいです
こちらが「炒飯弁当」。
炒飯にエビが無いのが横浜チャーハンとの違い。
これは炒飯とシウマイ弁当のおかずが合体した夢の駅弁、東京駅限定「シウマイ炒飯弁当」
シウマイの個数が横浜チャーハンが
個、炒飯弁当が
個、シウマイ炒飯弁当は
個、基本の「シウマイ弁当」が
個って序列に成ってます。
オマケ2。
神田、鯨料理専門店「くじらのお宿 一乃谷」のランチメニュー「鯨ユッケ丼」
大将は吉兆で修行して独立された腕も目利きも確かな料理人。「チェーン店やインスタ映え店のショボイ鯨メニューと同じだと思われては困る(声:木原正二郎)」と脳内でダラム・ズバの映像が浮かびます。
このボリュームで1000円は安過ぎませんか?
コロナ禍が空けても客足が戻らず、しかも「うちの常連は年金暮らしが多いから値上げは出来ない」と硬派な職人魂を守ってます。
私にとっては都内では新宿「樽一」と並んで双璧の飲食店なのです
https://kujira-ichinotani.com/index.html
おしまい。
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