今日は私の大好きな作家、山三平をご紹介します。
山三平の鳥瞰図は房総半島各地の観光地のパンフレットに度々出てきますが謎多き作家で画家なのか?デザイナーなのか?不明です。
戦前は鳥瞰図を描く方は吉田初三郎の当時から鳥瞰図絵師と言われていましたが山三平は戦後の観光パンフレットに鳥瞰図を提供していて調べても作品以外は全く本人の情報がありません!
鳥瞰図と言えば吉田初三郎を筆頭に、鳥羽圭水(章)、金子常光、田中冨仙、新美南果、が有名で千葉県では峰庫治(ミネ)と今回、ご紹介する山三平の作品を見かけます。
日蓮聖人房州御靈跡案内
小湊誕生寺
宣俶作
昭和二十五年四月十日 発行
千葉懸安房郡小湊町
発行者 小湊山誕生寺
外房と日蓮聖人
-靈蹟の解説-
誕生寺
妙の浦
妙蓮寺
岩高山日蓮寺
高生寺
清澄寺
鏡忍寺
日澄寺
掛松寺
日蓮聖人霊跡巡り
交通と宿泊
内務省指定
天然記念物
妙の浦遊覧船事務所
誕生寺門前茶屋
三日月亭
三水亭
廣瀬屋
伊東土産物店
東京水産大学小湊実験場附属 水族館
鳥瞰図
著作権者 山三平
秀美堂印刷株式會社印行
今回、パンフレットの表紙は山三平の画風とは違いますので表紙の隅に「宣俶作」とありますのでこの方の絵だと思います。
戦前のパンフレットの場合では表紙も鳥瞰図も同じ作者の事が多いですが今回のパンフレットのように別々の方が描く場合もある事を知りました。
山三平の鳥瞰図は今までの鳥瞰図絵師とは違いポップで現代アートを観ているようです。
鳥瞰図絵師は元々、日本画を学んでいたり和服の絵柄を描く家出身だったり吉田初三郎(パリ画壇に行った事があるようです)の弟子だったりと日本画をベースに描かれていますが山三平は明らかに現代アートのデザイナーのようです。
作品以外の情報が全く無い謎多き山三平の作品を収集し本人の事もこれからも調べていこうと思います。
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