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2022年01月31日19:15

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1月終わりにビーチ・ボーイズ

今日で1月も終わりですね。早いものです。

年を取ると1年1年が早く過ぎる。小中高くらいまでは1年めっちゃ長かったのに。
タモリさんいわく「還暦過ぎたら、時間が向こうから来る」。

さて今日はビーチボーイズですよー

ビーチボーイズといえば ♪サーフィンサーフィン、USA♪ のイメージがあると思う。
が、実は著しくクレバーなバンドでして。

クレバーつったって、俺はアルバム『ペットサウンズ』しか知りません。


1966年のこのアルバムは、微妙にサイケデリック。当時はサイケ流行りで本盤は、あたかも微熱がある時のようにちょっぴり気持ち悪い。
この気持ち悪さがビートルズのラバーソウル→ビーチボーイズ『ペットサウンズ』→リボルバーからサージェント・ペパーズへと遷移。中期ビートルズがめっちゃ影響を受けた。
稀代の名盤『サージェントペパーズ・ロンリークラブ・ハーツバンド』はペットサウンズ無くして生まれませんでした。
いわばコンセプトアルバムの奔りですね。

コンセプト・アルバムとは何か。アルバム全体を1つのコンセプトで貫くもので、ビーチボーイズならペット動物。
それまでのレコードは、シングル盤が基本。60年代前半までのシングル盤は1曲だいたい3分以内で、単独でヒットを狙った。
ストーンズのキース様がこんなことを言ってます。「おい考えられるか。3分以内で言いたいことを表さなきゃならないんだぜ?」。

3分以内という制限がブレイク(破られ)たのは、ビートルズ『サージェントペパーズ』以降。70年代のプログレなんて、1曲がA面全部・約30分なんかアッタリマエ。
このアルバム自体は1曲3分内外も、そんなことに『ペット・サウンズ』は影響を与えています。ええ、もちろんブライアン・ウィルソンが。

本盤はブライアン・ウィルソンがほとんど1人で作っています。ボーカルの多重録音、ハープシコード、フルート、自転車のベル・・・
音の鳴るものは何でも。いわば音楽の原点に回帰したアルバム。

では1曲目。オープニングはWouldn't  It Be Nice。

https://youtu.be/3y44BJgkdZs

ブライアン・ウィルソンは左から2人目の人です。爽やかめのコーラスも、微妙に人工的で気持ちが悪い。
続きましてはB面の
◆God Only Knows

https://youtu.be/CWPo5SC3zik

ほら、このコード展開。気持ち悪いでしょ?

ラストは
◆I Know There is An Answer 

https://youtu.be/9TfUo2Pg0Sg

うー気持ち悪い。ホーンの使い方とか。

この気持ち悪さが、以降の名盤に繋がったというね。
一見「怖い」「汚い・気持ち悪い」「感性に合わない」こそ実は重要。社会を広げてくれるし、維新のような独裁志向・全体主義から世界を救う。

そんなことで、今月を締めますわ。
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