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2022年03月01日02:35

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落語覚書/第33回亀戸寄席 春風亭一之輔独演会

2月26日(土)17時半開演@亀戸香取神社

 㐂いち「安兵衛狐」
 一之輔「鷺とり」
 一之輔「干物箱」
 仲入り
 一之輔「へっつい幽霊」

亀戸寄席ではお馴染みの一之輔。
開場直前に到着したら結構な数の人が待っているのを見て
ああ、今日はチケットの獲りにくい人気者の会だったわ、と気づく。

●㐂いち「安兵衛狐」
久々かな?㐂いちくん。
良い声、間もいい、落ち着いていて、上手くなってる。
師匠譲りのとぼけた変人が登場するが、狐が出てくるまで「安兵衛狐」と
気づかなかった。あんまり聞いたことないかもね。こんな噺もやるんだ。
落語らしいくだらないサゲがいい。

●一之輔「鷺とり」
近況から池袋のぼったくりの話。そんで冬季五輪のカーリングの話。
毎回この落語会には広瀬和生による解説を載せた栞が配られていて
「一之輔の落語には、一之輔が面白いと思う世界が見事に表現されている」
と評された通りだと思うが、それはマクラでも一緒だなと思う。
ロコソラーレが熱々シチュー鍋を滑らせる妄想からの、おっさんカーリングのシーンは
まるで、一之輔が演らない新作落語の世界のようで爆笑させられる。

「こんな変なやつばっか・・・」から噺へ(笑)
こちらも最近江戸落語でぼちぼち演られるようになった「鷺とり」。
上方落語らしい破天荒な噺なのだが、サゲが大事件に発展してビックリ。
かの枝雀は「一人助かって、四人死んじゃった〜とさ。」とサゲている。
ま、これも軽く語ってるけど酷い噺だなー、と思ったもんだけど。

●一之輔「干物箱」
そのまま続けて2席目へ。第一声「変な噺…」うんうん。
ちょうど源兵衛が若旦那の部屋で酒を呑みだすと、明治通りを救急車が通った。
「誰か運ばれてったよ、物騒な世の中だね。早く呑みに行けるようになりたいね…」
すーっと静かに語るもんだからクスッとしたけど、なんか染みた。。。
この噺、ストーリーの中の「干物箱」はそれほど重要なアイテムでもないのだが、
タイトルに持ってきたところがキャッチーで工夫だと毎度思う。

●一之輔「へっつい幽霊」
さんだら煩悩。吞むは酒、打つは覚醒剤…そこから落語界にも賭け事好きがいる。
ってちょっとスレスレの話。こういうの聞くのは面白いねー。
どうやって噺に入ったか忘れたが、またもや上方から輸入した噺。
上方噺には結構幽霊が出てくるよねー。あ、㐂いちくんの「安兵衛狐」にも出てきた
と思ったら、こちらも元は上方落語でした。上方噺が流行っているのかしら?
でも面白い噺がいっぱいあるので、もっと仕入れて欲しい。


ここんとこ、貧乏暇なしで余裕がなかったのだけれど、ホント落語ってガス抜けるわぁ。
こんな世の中に落語が効く…ってんで、もっと流行ってもいいのにね。
次回は6月、おっ、近いぞ♪五街道雲助師匠だそうです。




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