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2022年01月08日19:14

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昨年のゲームを振り返る(ゾンビ編)

 ソシャゲばかりではいかん! という気持ちと、不謹慎ながら2月辺りで緊急事態宣言が再び出て大分暇になった(時短営業)ので、PS4のゲームをがっつりやろうと食指がうまく沸いた頃。同じく緊急事態宣言の去年にバイオ5と6をクリアしたのを思い出し、思い切って7にチャレンジ!

●バイオハザード7

 クリスやレオンといったいつもの主人公から離れ、舞台もがらりと変わった異色のナンバリングタイトル。正直6の時点でもはやホラーのホの字もない、痛快エンタメアクションになっていたのが、当時「久々にめっちゃ怖い」という評判通り、久々にドキドキさせてくれた1作。まあ終盤になるといつものバイオなんだけど、今作は「恐怖の原点」というものを上手く取り入れていたと思う。以下恐怖ポイント。

1・一人称視点の採用
今までは三人称視点で、敵に襲われてもぶっちゃけ他人事というか「うわー痛そう」という感じだったのだが、今回はVR対応もあってか進むも戦うも全て自分の目線に。こういう逃げ場のない視点はシンプルながら臨場感ある。

2・緊張感のある戦闘
本作の主人公イーサンは、プロの軍人だったクリスや凄腕エージェントのレオンと違いただの一般人(スペック上は)さらに敵が異質で、最初に起きるのはゾンビとの戦闘でなく、行方不明だった恋人との悲劇の死闘だ。本作はザコ敵の数が少ない代わりにイベント戦闘、ボス戦が中心となっていて、何も考えずドンパチしてれば何とかなった4〜6とは異なる難易度。弾薬も回復もいつも以上にギリギリだし、武器強化も今回はなし。さらにクリア報酬の強力な武器が近接オンリー(ないと最高難易度がしんどい)と漢の仕様。

3・嫌なビデオレター
本作は攻略ヒントの代わりに各所でビデオテープが落ちていて、それをデッキで再生させる事で被害者のイベントを追体験できる。要は絶対助からない人の事切れるまでを観る…だけならいいのだが、よりにもよって自分で操作する事になる。ああもう、この人死ぬの分かってて先に進むのは…でもこれ見ないと攻略方法分からないし、という嫌なジレンマ。

4・敵はイカレたファミリー
イーサンが行方不明の恋人に呼びつけられたのは、田舎の奥地のいかにもな幽霊屋敷。そこに住む一家は常軌を逸していて、捕まったイーサンは拷問同然の仕打ちを受ける。ゾンビと違って知性はあるが人間らしい倫理観はことごとく欠如し、イーサンは目的の為に彼らと敵対する事になる。そんなサイコパスな一家でもどうやら長女だけは協力的で…といったドラマも見所。

5・グロよりも気色悪さを全面に押し出したビジュアル
ゾンビと血ブシャー! な今までのバイオと一転、今回は虫とジメジメなエグさ、確かな生活感の中に潜む不潔さが押し出された異様なホラーテイスト。とにかく汚い。匂ってきそう。触りたくない(でも触らないと進めない)的な塩梅。ここに関してはダメな人はほんとダメだと思うので、そういう意味では人を選ぶ作品ではある。

 ただ、こういった不快さとゾクゾクが上手くバランス取れていたのと、ゲーム部分やドラマが「これからどうなるんだろう」という牽引力に優れていたので、ムズイのもキモイのも乗り越えつつ先に進む快感はあった。特に終盤のビックリ展開は感涙モノで、あのパートをもって本作はシリーズ最新作にして、過去作にも引けを取らない随一の名作になったと思う。

 振り返ってみればVR対応もあってか、全体的なプレイ時間は控えめではあるが、長すぎず短すぎずなボリュームなおかげで、PS4で初めてトロコンできたゲームでもあった。一番きつかったのは最高難易度クリアだが、あれも最初のボス戦さえ頑張れば後は何とかなったし(20回ぐらい死んだが)ほんと良いゲームだったなあと。あとDLCも粒揃いで、グルメなマーセナリーズは思わず笑っちゃうのでやってほしい。


●バイオハザードヴィレッジ

 7の直結の続編。一応前作のおさらいダイジェストはあるが、できれば自力で7をやってから遊んでほしい一作。前作とはゲーム性ががらりと変わり、本作は4や5のような「前へ出ろ! 敵を倒せ!」なイケイケアクションゲーに。これがまた面白い。

 驚くべきはスケールアップした舞台で、今回の舞台は村だが、そこにでかいテーマパークがさらに4つある感じ。テーマも敵も異なるメリハリあるステージがあって飽きない。イカレ一家とずっと屋敷で鬼ごっこしていた前作とは違った風情がある。

 また、前作の節制と慎重な戦闘から一転、今回はアグレッシブに敵と戦い、金を稼いでパワーアップ! という路線に。武器もどんどんパワーアップし、敵をうまくさばいていく無双っぷりが楽しいが、これまたクソ強い中ボスみたいなのが随所にいて、ありったけの弾薬全てぶち込んで倒せればビッグなマネーがもらえるというバブリーさ。前作でも一般人にしては大分強かったけど、本作のイーサンも「ちくしょう!」とか愚痴りながら敵陣深く切り込んでいって頼もしい事この上ない。

 話もまあまあ面白いしラストも感動的ではあるが、気になったのは「実はこうでした」ってパターンがちょっと多かった事。話の勢いはあるので最初は気にしなかったが、改めてやると「クリス、ほうれんそう大事だよ」と言わざるを得ない。ドラマの完成度こそ前作より落ちるが、総合的なエンタメ性ややり込み度合はこちらが上なので、最近のバイオにご無沙汰な方は7と一緒に遊んでみてほしい。
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