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2022年01月25日10:43

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落語覚書/よってたかって新春らくご '22 <夜の部>

1月22日(土)18時開演@よみうりホール

 開口一番/駒平「一目上がり」
 満橘「出来心」
 一之輔「七段目」
 仲入り
 兼好「粗忽長屋」
 白酒「火焔太鼓」

昨年末の小三治の会は、師匠が亡くなったのと(本当に残念でした…合掌)
身内の不幸が重なって行くことができなかったため、ほぼ半年ぶりぐらいの落語会。
巷ではオミクロンが広がり始めているものの、会場はほぼ満員。

満橘「出来心」
満橘さんは、今自分の中の一押し。
なんでもっと前から知らなかったんだろう?
いや、若手の会とか行かないからだよね。。。反省。
娘さんいるんだねー。「パパの噺が聞きたい!」っていい話じゃん。
そして、まだ席立つ人が気になるんだね。
満橘さんの泥棒は似合う。なんか柄の悪いくすぐりもよく似合う。
でも本当は繊細なんだよね。
ケータイ2回も鳴った、ホントやめたげて。

一之輔「七段目」
まー満橘さんをいじる!「汚い」って。
そんでもって「帰る客が気になるならメガネかけるな!噺始めたら外すんだから!」
「逆ウルトラセブンか!」って。
満橘さんが怒って出て来るのを待ってるから、悪口が長くなっちゃったんだね。
それもこれも満橘さんの人気があっての愛だと思います。
「演者みんなで盛り上げてかなきゃいけないからね。」って。
一之輔の面白さは、すっとぼけのブラックさ。で「七段目」。
これが面白いよねー。芝居噺って元ネタよく知らないから楽しめないんだけど。
近年聴いた「七段目」で一番笑った。

兼好「粗忽長屋」
一方、慇懃無礼なブラックさの兼好さん。
今年の受験生は色々事件なんかもあって大変だって話。
周りが見えなくなって「こうなっちゃう」人がいる。
からの「粗忽長屋」。
粗忽な二人のキャラがなんか独特。そして行き倒れを仕切っている人の隣にいる
ちょいちょい出て来る腕組んだ人がすごく気になる。
「あれは連れてくるね」って予言したり。
で、サゲはためない感じで、さらりと。噺に合ってた。

白酒「火焔太鼓」
兼好さんがマクラで、今日の白酒は「白い着物に黒い羽織なんです。」なんて
言うもんだから、白酒が出てきた途端パンダにしか見えなくなって会場もクスクス。
で、最後はサラッと悪口を言うブラック白酒。
「よみうりホールにこんな楽屋あったんだ」ってくらい狭い部屋に入れられた
落語協会の二人。一方、いつもの明るい楽屋でスタッフと楽しそうな三遊亭の二人。
(twitterの写真では、楽屋の二人楽しそうだったけど)
人気の三遊亭の双璧を、羨むようなこき下ろすような。
途中から満橘さんが袖で待機していたようで、出るタイミングを逸して
また悪口が長くなっちゃって・・・ってこれ満橘さんの作戦だな。
自分の話を長く、話す方の印象を悪く・・・ってなね。
白酒の「火焔太鼓」の道具屋夫婦は結構若くて、お互い悪口は言ってるけど
まだ新鮮に惚れ合っているみたいで、そこが生々しくて面白かった。


終わってみると、今回の番組は『今をときめくブラックな4人』的な趣向
であることがよくわかった。
一之輔も言ってたけど、落語会は個人芸のように見えて、その日のメンバーによる
団体芸なのだ・・・と言うのが久々に実感できる会でありました。
うん、やっぱ、落語(会)は面白い!

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