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2021年09月19日19:39

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存在X

市川崑監督の映画「火の鳥」(1978)が復刊ドットコムからBlu-rayが発売されます。43年ぶりの初ソフト化。

ということで、今日は日本映画専門チャンネルで放送されたものを録画しておいた「火の鳥」を観ました。

原作は黎明編なので古代日本が舞台。
邪馬台国や熊襲といった複数の国での争いや、それぞれの思惑が絡んでいき、不老不死の身体になれるという火の鳥の生き血をめぐる争奪戦が展開されます。
2時間ちょっとで収めるために駆け足で話が進みますが、原作にあるギャグも律儀に再現していたりしているのでそこが浮いてしまったり。でもそういうものだと分かってしまえば気になりません。アニメーションの合成も案外違和感がありませんでした。
主演級の役者をごっそり揃えての群像劇ですが、それぞれ見どころが用意されていてしっくり収まっているのはすごいなー。
老若男女、牛に馬、メインもモブもひたすら死んでいく内容なので今だったら非難轟々かもしれません。
「幼女戦記」でいう存在Xのような火の鳥にうっかり関わると、みんな不幸になるというのがよく分かる作品でした。

肩の力を抜いて観れば、結構面白いですよ。荒涼とした風景とか猿田彦の最期とかいい映像もたくさんありますし。何かあると登場人物がガナる(怒鳴る)のさえ我慢できれば。

復刊ドットコムの資料山盛りのBOXは33000円(税込)。内容を考えたら妥当な金額ではありますが……。
そして角川が同じ市川崑監督の「犬神家の一族」(1976)UHD BDを12月24日に発売。特典ディスクや190ページ以上の資料集もついて16280円(税込)。こちらは購入せざるをえませんが、血の涙が出そう。というか涙で渡る血の大河、夢見て走る死の荒野な気分……。
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