フランスは米との事前相談なしにアフガン退避作戦を決行

退避作戦、早々に着手　米との事前相談なし―仏
2021年08月29日07時13分

　【パリ時事】フランスのパルリ国防相とルドリアン外相は２７日、共同声明を出し、アフガニスタンでの退避作戦が同日終了したと発表した。「フランスのために働いたアフガン人約１５００人を含む約３０００人を退避させた」と明らかにした。ルモンド紙によると、仏政府はイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧する約３カ月前の５月の時点で、アフガン人協力者と家族の大規模退避作戦に着手。大使館勤務の運転手や料理人、清掃業者らを７月までに退避させ、現地にはフランス人職員だけを残す計画だったとされる。

　同紙によれば、作戦はアフガン当局や欧米諸国への事前相談なしに進められた。他の欧州連合（ＥＵ）加盟国や一部のＮＧＯからは「タリバンの勝利を認めることになる」と反発の声が上がっていたという。

　英国のリケッツ元駐仏大使は今月２２日の英紙デーリー・テレグラフ（電子版）に対し、米国との結び付きが強い英国と違ってフランスは「米国と緊密に調整する必要性」を感じずに迅速に対応できたという見方を示した。

　アフガン人避難民について仏政府は、パリをはじめ複数の主要都市で受け入れ態勢の整備を進めている。仏テレビ局ＬＣＩが２７日報じた世論調査では、７２％がアフガン人避難民の受け入れに賛成だと答えた。

　パルリ、ルドリアン両氏は声明で「フランスはあらゆる手段を講じ、脅威にさらされている人々の保護を継続する」と強調。「タリバン当局者と協力し、３１日以降も希望する人々の出発が阻害されないよう努力する」と表明した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082800406&g=int
＞仏政府はイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧する約３カ月前の５月の時点で、アフガン人協力者と家族の大規模退避作戦に着手

3ヶ月と言わないまでも、せめて10日前に輸送機を現地に到着させていればよかったはずです。

遅すぎた日本の自衛隊機アフガン派遣。決心のできぬ政府が国を滅ぼす
2021.08.29 570 by 小川和久
危機管理の要諦は「必要なことを適切なタイミングで行う」ことにあります。それを前提にすると、アフガンの政権が崩壊した12日の直後のあたりでは現地入りしていなければならず、そこからすると10日以上も遅いことになります。（抜粋）
https://www.mag2.com/p/news/509440

海外情報を米国や外務省だけに頼らずに、武官を常駐させておけば、違った展開になったかも知れません。
残念です^^;