18960206 NO4731 度支部顧問官(仁尾惟茂)の再聘傭周旋依頼
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011_0010_0100 駐韓日本公使館記録 11巻 一. 外部往来 (10) [度支部顧問官(仁尾惟茂)の再聘傭周旋依頼]
文書題目 (10) [度支部顧問官(仁尾惟茂)の再聘傭周旋依頼]
文書番号 照会第五号
発信日 建陽元年二月六日 ( 1896年 02月 06日 )
発信者 大朝鮮外部大臣 金允植
受信者 大日本 弁理公使 小村
(10) [度支部顧問官(仁尾惟茂)の再聘傭周旋依頼]
照会第五号
大朝鮮外部大臣金
為照会事卽接我度支大臣魚函開我邦際此整理財政之会專�鯑�本大藏省参事官仁尾惟茂之實心幇理一自言旋敝部事務如中流失楫靡所止屆擬請日本政府將仁尾所縻之職暫許解免作為敝部 顧問官俾專責成所有輔佐員宜令仁尾挑選一人帶同前来為要懇求代囑駐京日本公使転達其政府等因前来准此査仁尾顧問官在我度支部経年勞苦諳悉事務該部所懇自屬實在情形相應照会
貴公使転請
貴政府將仁尾惟茂大藏省参事官之職暫許解免竝帶輔佐一員趕速回航仍在我度支部專膺顧問之任用副我政府懸望之至意實為至幸請煩
査照施行須至照会者
右照会
官印
建陽元年二月六日
大日本 弁理公使 小村
〈＊私訳〉
(10) [度支部顧問官(仁尾惟茂)の再聘用（礼を尽くして招き、取り立てて用いること）斡旋依頼]
照会第5号
大朝鮮外部大臣・金が照会します。
我が度支（タクチ）大臣・魚（オ ＊魚允中）の公文を見ると「我が国の財政の整理作業は日本・大蔵省参事官・仁尾惟茂に全面的に依頼し彼の誠意ある援助を受けていたのですが、彼が一先ず帰任してからは度支部事務が川の中流で船が櫓を失いどこに行くかも分からなくなっているようです。そこで日本政府に要請し日本での仁尾氏の職責を暫く解いて度支部の顧問官として再び仕事を引き続き担当するようにしていただき、補佐員として仁尾氏が一名を選び一緒に来るよう駐京城・日本公使にお願いし、また同公使が我々に代わって日本政府に伝えて頂きたい」と言う趣旨でした。
過去に仁尾顧問官のことを調べて見ると、我が度支部において数年にわたり労苦が多く事務を良く理解してその部が強く求めている実状なのでこのように照会いたします。貴公使におかれては貴国政府に我々の求めを要請して頂き、仁尾惟茂氏に今後大蔵省参事官職を暫く解任し、同時に補佐官一名を帯同させ、継続して我が度支部の顧問職に専任するようすることを我が政府が望んでいるので、この照会をお受けになったら直ちに施行して下さることを願い照会します。
一八九六年 二月 六日
大日本 弁理公使 小村
〈＊尾上敏子 韓国語訳から和訳〉
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