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2021年06月10日11:24

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百年前、小馬鹿にしてきたヤンキーの助力でなんとかドイツトルコ連合を破った時代のオリンピックは面白かった

映画「炎のランナー」がNHKBSで放送していました。
もともとスポーツ競技は、日本でスポーツをやっている人の一部があまり人間として好きになれない私は、基本的には見ません。
 もちろん、大人になってから子供の通っていたところでメダリストのお子さん達を通じてアスリートに知り合ってからは、アスリートにも真面目で誠実な方が多いことは分かりましたが、基本的にスポーツ「観戦」はしません。

 この映画は、1981年、制作は、UK。
多くの日本人が単純に「イギリス」と名付けている国家でも、その公式名称のなかで、連合王国はブリテン島とアイルランド北部とあるように、そこには連合となって、一人の国王(あるいは女王)を奉じているという意味がある国名です。
 これは、極東の国が、日本、すなわち「ひのもと」、と名乗ったり、中共が支配している領域を「中心の花」と名乗ったりしている、恐ろしいほどの選民意識とは違うと感じました。
 その英国で、しかも、この時期は英国は圧倒的に世界一の大国であったわけで、この英国を代表するアスリートが、ケンブリッジという名門大学の学生であり、そして、オリンピックは『国のため』以上に、神への信仰のため、であったということ。
そして、選手達がお互いに譲り合って、共に勝利を分け合うこと。
 ケンブリッジの幹部達からユダヤ人ゆえに継子扱いされながらも、自分と家族と、そして、父の奉じた英国という国のために優勝を勝ち取るユダヤ人主人公。
 そのコーチは、プロであるが故に冷遇されながらも堂々としているイタリアアラブ混血のおじさん。
 これらの全体のアンサンブルが感動的です。

日本という閉鎖空間で、誤った判断を強いられがちなここ四半世紀の祖国日本ですが、この映画は、そういった思想的独裁を目指す謎の領域で日本語という不思議な言語空間で生きている私たちには大きな教訓と感動を与えてくれる作品だと思います。
お奨めします。

気になったことを最後に一言。
この映画は、第一次世界大戦の後に作られたからか、革命で滅びたロシア、戦争が解体したオーストリア、敗北し革命を経たドイツ(プロイセン)という大国のことは一切触れていません。
 五大国の一つとなった日本のことも妙な演劇や
一瞬の日の丸以外は現れませんし、中国についても、スコットランド教会の宣教の地で、そこに赴任したアスリートの宣教師が客死したとさらりと触れているだけです。
 背景を考えると、非常に興味深いと感じました。


■小中学生の五輪観戦中止、コロナを考慮 神奈川・中井町
(朝日新聞デジタル - 06月10日 09:19)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6549542
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