えーと、終わってみれば、セ・リーグの12年振りの勝ち越しということになりましたね。
端的に結論づけてしまうと、
◎コロナ禍において、パ・リーグの擁するデータ野球の限界が露呈した。
◎さすがにセ・リーグのフロント、スタッフが「セ界恐慌」以降、編成、トレーニング、采配などの考え方を変えてきた。
◎端的に主力が無事だったところが上位に来てて、それがセ・リーグ球団に多かった。
――で、特に上二つ。
いわゆる、個々の能力勝負になってくると、最後は「気合」の差だったかな、という気がします。
特に、最初の竜vs鷹3連戦で、それは感じましたね。
いつの間にか、SBはじめパ・リーグ側が「受けて立つ」側に回ってて、当然、今季のような状況になると受けに回るとしんどくなるわけで。
取り敢えず、各チームごとに振り返ってみましょうか。
獄
矢野監督がというよりは、むしろ「バケモノを倒すには、こっちもバケモノを揃えれば良い」とばかりに選手をかき集めた編成の勝利。最後の6連勝は圧巻。特に日本シリーズに向かう意味でも最終カードでもえ夫、マー君(人類)、高校野球マニアを打ち込んだのは大きい。
虚
結果的にいえば、菅野で勝てず、坂本勇人(大)が最終カードまで復帰できなかったのと、ソフトバンクとハム相手に負け越したのが痛かった。まんまですが(苦笑)。選手が交流戦に苦手意識を持ち始めているのかも。
厄
このチームは、毎回傾向が変わるので、よく分からない。ただ、つば九郎に悲壮感すら漂っていたのは気のせいか?基本的に現時点で能力が高い選手が揃っているので、ヤ戦病院化を防げれば、投手を中心に元パ・リーグ所属選手を擁して、来年以降も上位に食い込んでくるのではなかろうか、と。
怒
選手云々というより、与田、伊東、阿波野、村上といった監督・コーチ陣の執念が成績につながった感。ドアラも鬼気迫ってたな。ただ、さすがに裏ローテに弱さがある分、後半はブルペン陣が捕まるなどガス欠気味に。来季は、橋本がどこまで抑えられるかがカギ。
鯉
まあ、鈴木誠也ら主力が居ないと厳しいよね。とはいえ、どうしてこういう事態になっているのかが、イマイチ分からん。ここ数年、最もパ・リーグに痛い目に遭わされつつも互角の勝負を演じてきたチームなんですけどね。なかなか自分たちの伝統から抜け出せないものなんですかね。
★
ここが一番よく分からなかった。
自分たちがソフトバンクホークスだと思い込んでいたんじゃないか、という(笑)
たぶん、三浦監督の理解の範疇を超えた世界だったのだと思う。
何かの間違いで、このチームが日本シリーズに出てくると非常に厄介な気がする。
これから、2020年代は両リーグで勝ったり負けたりを繰り返していくのか、まだ数年は続くであろうコロナ禍の中で、新たなデータ収集&解析をしたパ・リーグサイドが強化されていくのか。
もし、仮に来季もセ・リーグが勝ち越しとなると、「役目が終わった」として、交流戦終了への動きが急速化するのではないか。
それでなくともセ・リーグサイドからの拒否反応は年々強くなっているようなので、パ・リーグのサイドからすれば、勝ち続けていくのか、あるいは現在の交流戦に代わる新機軸を求めていくことになるのか、そういう時期に来ているのかも知れません。
となると、パ・リーグというかPLMあたりにすれば、アジアリーグでも考えてかなきゃならん時期に来ているのかなあ(楽天とロッテの問題があるけど)。
公式戦に組み込むとムチャな気もしますが、今後の市場開拓の意味でもオランダ、イタリア進出も視野に入れますか(大昔、あっという間に消えたグローバルリーグってありましたねえ)。
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