きっかけはいろいろありますが、10年前の4月に歌とピアノを始めました。
元々歌は苦手で、学生時代は合唱もいつも口パクでした(笑)
ネットで検索して、ピンと来て思い立って、とあるボイトレスクールの体験レッスンに行ってみる事に。
この時はライブがしたいとか、曲を作りたいとかそういう気持ちはまだなく、カラオケは大の苦手で、せめて2次会で少しくらいは人前で歌えるようになりたいと思っていました。
期待は全くしていなく、何か違うと思ったら早々に帰ろう・・・くらいの気持ちでした。
体験レッスンを担当してくださった講師のS先生は、イメージしていたボイトレスクールの先生とは全然違っていて・・・。
あまり先生っぽくない雰囲気だったというか(笑)
明るくて気さくで、超緊張しぃの私の緊張をほぐす事から始めてくださいました(笑)
持っていった曲は、いきものがかりさんの「YELL」。
私「音楽の授業はアルトだったので低いと思います、カラオケでもキーを下げて歌っています」
S先生「吉森さんは音域が狭いと思ってるみたいだけど、上はもっと出る、さっきはオクターブ上のシまで出てましたよ。アルトじゃなくてソプラノです」
えっ??そうなの?(驚)
体験レッスンは緊張で何がどうだったかの記憶が曖昧になっていますが、今まで自分はこうだと思っていた常識が覆されて、意外な事ばかり言われて、自分にはないものを持っているS先生から教わりたいと思って暫く通ってみる事にしました。
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自信がなくて、音程やリズムばかり気にする私に
「自分の天井を作ってるのはあなた自身、自分の天井を作らない!もっと自信を持って!」
「音程やリズムばかり気にしない〜!そんなに完璧に歌いたいなら機械に歌わせたらいいんです、でも人には感情がある、十人十色、あなたらしく歌ったら良いんです」
のアドバイス。
声量がなさすぎの私に、声は出さずに息だけで歌うように言われて、これがまたハード・・・。
段々頭が白くなってきてくらくらしてきたり・・・(笑)
時には、壁を押しながら歌わされたり、壁に背中をつけて中腰で歌わされたり・・・(笑)
S先生「壁を押しながら歌っていたあなたの歌声、音程やリズムの意識が取れて、今までで一番いい声をしてましたよ!」
等々、私が苦手とするものを克服できるようにあれこれ試行錯誤のレッスンで、私の持ち味を引き出そうとS先生の情熱を感じました。
3ヶ月経ったある日、
S先生「吉森さんは体験レッスンの時から随分変わりました。明るくなって表情が豊かになった、その調子〜。吉森さんにはもっともっと頑張ってもらわんといかん」
そんな風に言われて、とても嬉しかったのを覚えています。
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演劇が専門だったそうで、いろいろ型破りな先生でした。
あまり歌の事を教わったような気はしなく、歌というより体力勝負みたいなレッスンが多く・・・(笑)
超ネガティブで自信というものが全くなかった私を励まし、歌うための勇気と、音楽に対する意識や向き合い方のヒントを与えてくださったS先生に感謝です。
1年ちょっとお世話になった頃、体調不良でそのスクールを退職されてそれっきりになりましたが、最初に教わった先生というのもあるのかとても思い出深い恩師です。
今も思い浮かぶのは先生の笑顔と、壁押しのレッスン(笑)(注:決して壁ドンではない(笑))。
「吉森さん、もっと笑って!口角を上げて〜。もっと自信を持って!」
もしどこかで再会する機会があれば、今の私があるのはS先生との出会いがあったからこそ・・・感謝の気持ちをお伝えしたいです
「壁押しレッスンもありがとうございました(笑)」
『自分の天井を作っているのは自分自身』- 10年経った今の自分にも言い聞かせたい言葉。
写真は、4年前の2017年の4月。
初めて野外ライブに出演させて頂いた時のものです。(大阪・守口市駅前)
雨上がりで息が白く激寒の中、、初めての野外は空間も広く感じて、とても清々しい気持ちで歌う事ができた思い出の1枚です
音楽を始めたきっかけについて綴っています↓
(アメブロ)《初めてのオリジナル曲、そしてレコーディング
》-「18歳の頃から見続けた夢のお告げ」
【オリジナル曲】「be yourself〜あなたがあなたであるために〜」
https://ameblo.jp/michiko-vo/entry-12669369800.html
後日、ピアノ編に続く・・・
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