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2021年04月17日21:46

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涙〜それは爽やかで清らかで美しい〜

はい、こちら昔見たザ・プラン9の公演の「涙は…涙ってやつは…人間が作ることができる、小さな、海だよ…っ!」というセリフが絶妙にダサくていまだにお気に入りな葉桜です。

では前回の宣言通り、今回は凄く爽やかで清らかで美しい“涙”をテーマに書いていきたいと思います。
よろしければお付き合いください。


最近涙もろくなってきた。
20代になってから、今まで一度も泣いたことのなかった『はじめてのおつかい』でポロポロ涙を流すようになって、「私も年を重ね、涙もろくなったものだ」と思ったのだが、30代に突入してからはテレビやネット情報を見ながら「おゥ、うおぉゥ…」と嗚咽つきで泣くようになってきた。


昨年、1番涙したのは、志村けんの訃報だったと思う。

訃報を知ったとき、もちろんショックだったし、仕事から帰ってYouTubeにアップロードされていたスッキリでのハリセンボン春菜さんの号泣を見て、ちゃんと泣いたけれど。
夜、「明日も仕事だ。さて、そろそろ寝るか」と思い、布団に入った瞬間、とめどなくダーっと涙が溢れてきた。

「生まれて初めて、好きになったお笑いは志村けんだったなぁ」
「特番で“バカ殿”と“ドリフ大爆笑”がテレビでやったら、VHS(←時代を感じる)に録画して何回も見直してたなぁ」
「子供の頃、母に『おかあしゃん、葉桜はバカ殿を毎週見たいんだけど、どうしてときどきしかやらないの?』と尋ねたら『バカ殿は出ている人が叩かれたりお水に落ちたりするから毎週やっていたら大変でしょう?』と、なかなか良い返答をもらったなぁ」
「でも母は毎週ドリフを見ていた時代を生きていたんじゃないか。ズルくね?」
と次々想いと涙が溢れてきた。

流れるまま涙を流し続けていたら、あっという間に夜の1時を過ぎていて「いかん、このままでは翌日の仕事に支障をきたす」と思い、「志村けんは死んでなどいない。志村けんは死んでなどいないのだ」と思い込むことによって、なんとかその日は眠りについた。
普段の妄想癖と思い込みの激しさが功を奏した瞬間であった。


次の日はどうにか仕事へ行き、帰りに職場近くのパン屋さんで「志村けんロスです…」とボヤいたら、奥さんに「え、でも世代じゃないですよね?」と言われた。
志村けんに世代とかねえから!
ジブリとかと一緒だから!!


追悼番組を見ても全然現実味がなく、ドリフの新作お葬式コントを見ているんだと思ってしまっていた。
コロナが落ち着いたら、「いやぁ、みんながコロナのことあんまり深刻に考えてくれないから一芝居打っちゃったよ」とか言って戻ってきてくれるんじゃないかと信じたかった。

悲しみにくれているのは私だけではなく、周囲の友人も悲しんでいたので『志村けん追悼オンラインお茶会』を開催したのだが、
「昔のお笑いは面白かったよねぇ」「今は規制が厳しくなったからねぇ」
「昔はすごいこといっぱいしてたよね」「食べ物とかバンバン粗末にしてたし」
「おっぱい普通に出てたしね」と話は進んでいき、
相手側から「自分の性の目覚めは志村けんだった」という衝撃のカミングアウトを受けることになった。世界、広い。


このせいかどうか分からないのだが、私は去年あたりから『ドリフ大爆笑のテーマソング』を聞いただけで涙ぐむ体質になってしまった。
他でもない「ド、ド、ドリフの大爆笑」でお馴染みのアレである。

以前から「兄さん姉さんパパにママ じいちゃんばあちゃんお孫さん 揃ったところではじめよう」の部分は、核家族化が進む日本が失った暖かな大家族を彷彿させ、ホロリとしていたのだが、最近では「今日のテーマは何だろな 力いっぱい ぶつかるぞ」の部分が、仕事もルーティン化してきている30代の心を戒めるようで深く刺さり、目を潤ませている。


クレヨンしんちゃんの『オラはにんきもの』でも泣いたことがある。
「オラはすごいぞ 天才的だぞ 将来楽しみだ」の部分で、「この先の見えない日本で生きている現代の子供たちのうち一体何人が『将来楽しみだ』などと言えるのだろう」と壮大なテーマに考えが及び、目頭を熱くさせた。


漫画『ワンピース』の1巻で、シャンクスがルフィを守るシーンも、何回も読んでいるのに、毎回泣く。
1巻で毎回号泣するようでは、この後の壮絶な大冒険に耐えられないだろうと思われるかもしれないが、まったくそのとおりで、ワンピースは序盤までしか読んだことがない。
毎回1冊目で泣き散らかすから、その後の冒険まで体力が持たないのである。


懐かしの『葉っぱ隊』の『YATTA』も泣く。
あれは衣装(と言ってもほぼ何も着ていない)に目が行き過ぎてスルーしがちだが、めっちゃくちゃ深いことを言っている。
生きているからLuckyだ…。


一度も理解されたことがないのだが、私は『進撃の巨人』の初代オープニング曲、『紅蓮の弓矢』でも毎回泣く。
特に2番の「自由(せかい)を望む エレン」の部分ではどんなにこらえようとしても涙腺が爆発する。別に今も昔も自由(せかい)を望んだ覚えはないのであるが。
いつもYouTubeでPVを見ながら聞いているので、「アニメでエレンが幼少のころ母親を巨人に食われるところを思い出して涙が出てくるのではないか」と考え、PVなしの動画で画面を見ずに聞いていたのだが、やはり先述のエレンが世界を望んだあたりで涙があふれてしまい、電車の中だというのに情緒不安定BBAを乗客の皆様へ晒すことになってしまった。

考えてみるに、到底かなわないほどの力量の大差のある巨人相手に立ち向かわなければならないエレンと、いざとなれば解雇することも容易い院長型の巨人と毎日立ち向かっている葉桜を重ねてしまい、涙が出てくるのではないかと思う。


30代でこの調子では、40代になったときには一体どうなっていることなのであろう。
考えただけで泣けてくる。

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