みなさま
新年、明けましておめでとうございます。
いつもと違った趣の年末年始、みなさまはいかがお過しでしょうか?帰省しないことを勧めたり、新年会の自粛を呼びかけたりなど、いったい今年のお暮れはいったいどうなるのだろうとあやぶんでいた今年の年末年始ですが、いざ本番に突入してみると、年始の挨拶も自粛、親戚の集まりも中止、諸行事も自粛勧告・・・結果、今までにないような、心穏やかなお正月を送ることができて驚いています(笑)。
おかげさまで今年は、二日間フルに箱根駅伝に出場する我が母校「東洋大学」を応援できると喜んでいます。
ところで、今までにないような正月をゆったり過ごしていると、日ごろ気にもとめないお正月の風習というものに、今更ながら日本の習慣、精神生活の奥深さに驚かされます。
例えば、我が家ではお正月の朝はお茶を飲むことから始まるのですが、その場に出されるお茶菓子はいつも決まっていて、それぞれに意味があります。
餡入り落雁 安楽に過ごせるように
梅干し うめく(うまく)いくように
甘栗 繰り回し良いように
干し柿 かき回し良いように
かりん 借りん(借金しない)ように
せんべい 喜び千倍
豆 マメ(元気)に生きる
きんかん お金が入るように
ところどころに、こじつけやユーモアが入っているような気がしますが(笑)、生活の中に遊び心を活かしてきた、日本人の豊かな感性を見出すことができましょう。
このコロナ過であるからこそ、このように私たちの先人たちの素晴らしい智慧を味わう余裕を持てたことは有意義なことでした。
柔道は、相手が押してくる力を利用して、見事に相手を一回転して投げふせます。みなさまにおかれましても、コロナの波をものともせず、逆にその逆風を利用して、見事に希望に満ちた素晴らしい年に変換していかれますことを願っております。
どうぞ 本年もよろしくお願いいたします。
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