Strangers　Strongers

私は壁越しに来客者を見ていた
「そこにいるの？ご機嫌よう」
彼女は私に背を向けたまま私に声をかけてくれた
でも私は恥ずかしくなって身を隠した
私は再び部屋の中で孤独になった時に彼女ともっと会話しておけば良かったと後悔した


私達は同じ時間、同じ事をしているの？
私達は未だに見知らぬ者同士だね
でもいつか奇跡が起こるのかな？


私達は同じ事をして遊んでいるのかな？
私達はロックダウンの中で同じ事をしているのかな？
このまま世界が終わってしまいそうだと感じた時私は焦り始めたの
もしも私にできる事があるとしたら隣人に優しくなる事ですか？
もしも私にできる事があるとしたら遠くにいる人の話を聞く事ですか？

彼女は脳の中の友達と会話をしているみたい
彼女は脳の中の友達と喧嘩をしているみたい
彼女は未だに家族と仲良くする事ができなくて困っているみたい
彼女は一人で泣いている
なんで彼女は一人で泣いているの？


彼女の脳の中の友達は彼女を孤独にしているだけのようだ・・・
それでも彼女の脳の中の友達は友達なのかな？
彼女は脳の中で何人もの住民と共存しているみたい


私は彼女のために何ができるのかな？
私は彼女の脳の中の友達ではない
でも私は彼女の脳の中で成長した人間なのかな？

彼は私の部屋の扉の前で「モンタージュ理論」と呟いて去っていった
彼女は「協力ゲーム」と呟いて去っていった
彼は別の人を手招きした
彼の友達は「構造機能主義」と呟いて去っていった
彼女は別の人を手招きした
彼女の友達は「サヴァン症候群」と呟いて去っていった

私は心理学の水槽の中で溺れているみたい
私は数学の水槽の中で溺れているみたい
彼は言葉と一緒に私を浅瀬まで運んでくれた

私は壁越しに来客者を見ていた
彼らはいつも何かをして自分を磨いて生きている
私はいつもベッドの上で横たわっているだけ
私はいつもネットサーフィンをしているだけ


でも昨日の私より今日の私は賢くなっていると思う
私は武器を捨てて戦う事をやめて生きている
私はスマートフォンを使って人を傷つける事をやめて生きている
だから昨日の私より今日の私は賢くなっていると思う


私はもっと派手に生きて大人になるんだと思った
私の好きなことは私の好きな人と繋がる機会に繋がるのかな
私はオノ・ヨーコとジョンレノンに憧れるようになったよ
彼女は私に夢と目標を与えてくれているみたい


私は個々に持っている時間の使い方に翻弄されている気分だよ
でもそれを政府が許してくれているみたい
でも私は壁越しに来客者を観察する事をやめたいって思うんだ
明日の私は来客者に自分の好きな物を提供する事ができる人になりたいな