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2020年10月14日20:35

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妄想小説 暁烏 89

ワイングラス小説 暁烏 89ワイングラス
 俺が油津の商店街のプリン屋へ寄るのは、コーヒーを飲むためだけではない。屋外に設置された喫煙所の横にビデオが設置され、ジャズのライブ映像を流しているからだ。
 この映像は、すぐ横のフィリピンパブの宣伝用でもあるのだが、排撃されている喫煙者への応援にも思えた。少なくとも、一般的な吹きさらしの場所に、義理で灰皿を置いたそっけない喫煙所と違って、喫煙者が楽しめるように気遣っているように思えた。フィリピンパブへは行かないか喫煙場は使わせてもらう。それで喜んでいる者もいると、知らしめたかった。
 女房と2人、灰皿の前のベンチへ腰を下ろし、見るともなしに映像を眺める。たまたま腕や背中にタトウを入れた白人女性が少しロックがかったリズムのジャズを歌っていた。
「自分の姿がどんなに見えているかに気付いていないのだろうか?」
 タバコに火を点け、大きく吸い込んだ煙を吐き出しながら無意識につぶやく俺。
「何が?」
 同じくタバコに火を点けた女房が訊く。
「太っているわけではないけど、この歌手の背中をみろよ。だぶついた肉がドレスからはみ出してダブンダブン揺れてるよ。見苦しい。もう少し大きめのドレスならダウン駄文揺れるはみ出し肉でなく、見事ンおっぱいに眼が行くのに・・」
 胸が大きく開いた真赤なドレス。乳首がはみ出しそうにおっぱいを揺らし、大きく腰をくねらせながら歌う歌手。きつめのドレスを無理して着ているのだろう、脇腹や背中の、無理に押し上げた脂肪がだぶついているのを見ると、こっちが恥ずかしい。そこそこ美人で、ちょっとかすれた声が魅力的なのに、何故セクシーっぽく身体をくねらすのだろう?男性のスケベ心に媚びている感じだ。熱狂的なフアンなのか、彼女が腰をくねらすごとに卑猥な声を上げている。もっとも俺は英語がわからないので、卑猥なことばではないのかも知れないのだが・・
「あはは・・見なけりゃいいじゃない・・お父さんは昔からそうね。嫌なら見なけりゃいいのに、下手な芝居してって、女優の演技に腹を立てて・・罵りながら結局最後まで見るのよね」
 ふと、一緒に暮していた時のことを思い出した。俺は、11時を閉店時間にしていたが、仕込みがあったり、親しい常連と遅くまで話しこんだりして帰宅が遅かった。で、いつの間にか普段は店の2階に泊まり、定休日の歌謡の夜だけ帰宅するようになった。
 火曜の夜だけは女房と向き合って夕食をとりながら、一緒にテレビを見た。女房が録画したドラマやバラエティーを観るのに付き合いっていたと言うのが正確だったが、たまに女優の演技に腹を立てることがあった。監督がそういう演技をさせているのかも知れないが、「その流れでそのセリフを言うか?その流れはリアリティーがない」と、にわか評論家になるのである。
 そんな時、女房はいつも「面白くなければ見なけりゃいい」と、笑うのであった。(続く)

コーヒークウネル日記コーヒー
 コロナの影響で半年ぶりに写真クラブの例会だ開かれました。その帰り、祭りを中心に飛び回って撮影している仲間から、都城市が、旧医師会病院の近くにコスモス畑を釣ったと聞きました。まだ宣伝をしてはいないが2年後の開園をめどに、大掛かりな光線施設を整備ゆう🈓10万本のコスモスを植えているとか・・
 生駒高原は遠いから今年は見送るつもりでいたクウネル。市内にコスモス畑があるなら田尾歓迎。近場専門ですからね(笑)例会の帰りに寄り道して見ました。方向音痴のくうねるですが、一発で現着(笑)コスモスが撮れました指でOK
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