アルツハイマー型認知症〜母の記録〜１９

31日土曜日、母の面会に行ってきました。
コロナの流行で、面会に制限が出来て、以前ほど面会が出来なくなってました。
そしてついにその日が来てしまいました。

<strong>母が私の事を忘れてしまったようです。</strong>

いつもなら、会いに行くと私の顔を見て、すぐに思い出していたのに、
今回は、顔を見せて名前を言っても思い出せないようでした。
「あなたの娘の〇〇ですよ」と言っても、
自分に娘がいる事を忘れてしまったようで、とても驚いていました。
兄の事を言っても、息子がいる事が信じられないという様子でした。

でも、認知症になる直前までお付き合いのあった友達の事は覚えていました。
「原さんは知ってる？」と聞くと、
「知ってるよ。最近は会ってないけど」と即答しました。
遠くの親類より身近な他人、そういう事なんでしょうね。

母が認知症だと診断されてから、５年と２ヵ月経ちました。
子供の頃に別れた母ですから、５年も覚えていられたのはいい方なのかも。

施設の職員と話しましたが、母は食欲もあって元気だとの事でした。
顔色も良かったし、とても穏やかにしていたのでそこは安心しました。
これから少しづつ、身体の自由も利かなくなってくると思います。
そうなっても、穏やかに過ごしてくれたらいいなと思いました。