先程、録画していたテレ東のカンブリア宮殿を観ていたら、改革を続ける2人の飲食関係の経営者の特集をやっていました。
総集編でオムニバスでやってましたが、最初に出てきた羽田市場という市場経営の会社の話が面白かったです。この会社は2017年に放映されたそうですが、2015年に国交省を口説き落とし、羽田空港の貨物ターミナル内に作った市場だそうです。
通常、漁師が市場に持っていき、その後、豊洲等の中央卸売市場を経由して店頭に並ぶので、消費者が食べる魚は3日目の物になるそうですが、この羽田市場は、その日の朝に獲れた物を市場を通さず、直接、地元の空港に持ち込み、羽田に空輸されるので、鮮度を保ったままその日のうちに回転寿司屋等に入れる事を可能にしたそうです。
ところが今年の新型コロナの影響で注文が減り、漁師が獲った物が飲食店に回らず、社長が1億円の借金をして買い取り、羽田市場に在庫が残ってしまい、困ってしまったそうです。
自宅のPCのネットを検索していたところ、香取慎吾がCMに出ているネットショッピングサイトの「BASE」を発見し、業者向けの商品を約半額で買えるという「漁師応援プロジェクト」というサイトを立ち上げ、在庫を個人向けにネット販売した所、口コミで広がり、7千万売り上げ、未だ取引が無かった漁師からも引き合いが来たそうです。その中の一つが、滋賀県の琵琶湖で獲れるビワマスだそうで、東日本の人はなかなか食べる事が出来ないので、かなりメリットがあると言ってました。
その他にも東京駅にセルフサービスの海鮮丼が1,000円位で食べられる店を立ち上げ、お客さんから非常に好評だそうです。
もう一つの事例がすかいらーくグループの創業家の息子が立ち上げたウェルカムグループが展開するディーン&デルーカが、緊急事態宣言中2か月閉店に追い込まれ、海外からの輸入が出来なくなり、バイヤーが国内のレアな物(水牛から採れる牛乳を使ったヨーグルトやチーズ)を仕入れて9月以降に販売を開始する等新しい展開を考えているという話でした。
どちらの例もコロナ禍でビジネスモデルの変換を余儀なくされたものの、アイデアで乗り切ろうとしているのを観れて、非常に為になりました。
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