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2020年07月31日10:11

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映画レビュー:シャイニング

こないだ深夜にやってたので予約確認したら撮る予定になってたのでヨシッ!となったのに、次の日見たら撮ってないでやんの!

まあ字幕のならアマプラにあるからいいんだけど…と視聴。

見るのはかなり久しぶりだなー
20年ぶりくらい?
学生時代にキングに嵌って、ついでに映画も見とくかと「炎の少女チャーリー」「クリスティーン」辺りと一緒に借りたっけなー

初期のキング映画の中では監督のキューブリックの力もあって抜群に知名度は高いですが個人的には他にあげた2つと同じ程度の駄作だったなー
というかミザリー以前のキング作品は例外なく駄作だった。
(ミザリーも大したことないけど)

ミザリー以降は予算が付くようになったのかマシな作りになって「グリーンマイル」や「ショーシャンクの空に」なんていう名作も生まれましたね。

このシャイニングはキングが激怒(40年経った今でも怒ってる)したように原作とかなり改変されていて意味不明だったなー
特にラストが全く違うのでポカーンだった…
まあ、かなり長い作品なので端折らなきゃムリだったんだろうけど、あのラストは監督の独りよがりで頂けなかったなー

なので世間では評価の高い「ミスト」も好きじゃない。
確か以前にそこらへん書いた記憶があるなー



でもまあ、久しぶりなので今見たらどうか確認してみようー

冬になると雪で閉ざされるホテルの管理人の仕事にジャックは受かり、その冬、数か月は妻のウェンディと息子のダニーと一緒に誰もいないホテルで過ごすことになった。
この仕事は精神を病むらしく、前任者は頭がおかしくなって家族を斧で惨殺し、自殺したという…
作家志望のジャックはむしろ静かになれるのは好都合と飛びついたのだった。

ホテルが閉ざされる日に料理長のハロランはウェンディとダニーを連れて食材等の保管場所を案内する。
ダニーに特殊な能力があることを感じ取ったハロランは自分も同じような超能力「シャイニング」を持っていると話す。
ダニーの中にはトニーという別の青年が住んでいて、トニーが過去や未来のことを教えてくれるのだという。
ハロランはダニーにこのホテルには危険な何かがいると忠告するのだった。

無人のホテルをそれぞれ堪能する一家。
でもホテルの壁にボール投げるのはどうだろう?
ホテルの床をおもちゃのバギーで疾走するのはどうだろう?

執筆に専念するジャック。
夫婦間に広がる溝。

ハロランに近寄るなと警告された237号室に魅入られるダニー
そこでホテルに来た時から“見”えていた双子の女の子(前任者に斧で惨殺された娘)が話しかけてくる。

家族を切り刻む悪夢にうなされるジャック。
237号室におびき寄せられたダニーは何者かに首を絞められる。
それを見たウェンディはジャックに絞められたのだと思い罵倒する。

呆然としてホテル内をさまようジャックは吸い寄せられるように無人のバーへと入る。
そこに突然ロイドというバーテンダーが出現し、ジャックに酒を振る舞う。
それを何事もないかのように受け、身の上話を始めるジャック。

そこに血相を変えたウェンディがやって来て、このホテルには何者かが入り込んでいる。
ダニーはその女に首を絞められたのだと告げる。

自宅へと戻ったハロランはニュースを見ている最中にダニーの発するシャイニングによるSOS信号を受信する。

237号室に確認に来たジャックはそこでバスルームに居る女を発見する。
女は挑発的にゆっくりと立ち上がり、全裸のままジャックの元へと歩み寄る。
ジャックは喜び、キスするが鏡に映った女は皮膚が腐れ落ちている老婆で慌てて後ずさるが老婆は笑いながら迫ってくる。
キスする前のジャックの表情と笑う老婆の表情が実にいい!

237号室から自室に戻ったジャックはウェンディで237号室には誰もいなかったとウソを吐き、ダニーの首の痣は自作自演だという。
その話を聞きながらダニーは扉に書かれた『REDRUM』という文字を幻視する。

ウェンディを詰り、憤慨して部屋を飛び出したジャックは再びバーへと向かうがそこには大勢の客で賑わっていた。
バーボンを楽しんでいたジャックだったが年配のウエーターにぶつかり服が汚れてしまう。
年配のウエーターは慌てて洗面所へと連れていき、どうにか汚れを落とそうとする。
そこで男はグレーディーと名乗り、ジャックは気が付く。
この男は前管理人で妻と娘を叩き殺して、自殺した男だと。
ジャックはそのことを問い詰めるが否定される。
逆にジャックこそ、ずっと昔から管理人をやっていると言われる。
さらにダニーが外部の人間(ハロラン)に連絡を取って呼び寄せているぞと警告される。
ここで字幕で見てるからこそわかる「黒人」を「ニガー」と呼んでいることを。
差別主義者か!
でもこれ、あえてそう呼んでるんだから「黒人野郎」とか訳さないとダメだと思うんだけどなー

グレーディーはダニーが超能力者であることも言及し、嫁を“しつけろ”と囃し立てる。
自分は娘と妻を“しつけた”と。
そそのかされたジャックは唯一の通信手段である無線機を使えなくしてしまう。

ダニーに呼ばれたハロランはホテルへと向かう。

ウェンディはジャックのタイプが同じ文章しか打ち出していないのを見て、ジャックがおかしくなっていることを確信する。
そこにジャックが戻ってきて、ウェンディにダニーのことや今の仕事のことを問いかける。
さらにウェンディを殺すと宣言して詰め寄ろうとするジャックだったがウェンディが手に持ったバットで頭を殴られて階段から転がり落ちて気絶する。
いや、武器持った相手煽って何がしたかったんだ…

気絶したジャックを引きずって食料保存庫に閉じ込めるウェンディ。
甘言を使ってここから出すように説得するジャックだったがウェンディはダニーを下の病院に連れて行くとホテルを飛び出し雪上車へと向かうが雪上車は配線が切断され破壊されていた。

閉じ込められて寝ているジャックの元にグレジャーが現れ、あなたに“仕事”は期待できないと煽る。
こんどこそうまくやると誓いを立てると扉のカギが開いた。

寝ているウェンディの枕もとでダニー(トニー)は「REDRUM」と口にしながら置いてあった柳葉包丁を手に取ると次いで口紅を取って扉に「REDRUM」と書いた。
ダニーの「REDRUM」の声がどんどん大きくなっていくとウェンディは目を覚まして、ダニーの包丁を取り上げる。
そこで鏡に映った「MURDER」の文字を見て悲鳴を上げると扉を叩く物音が!
解放されたジャックが斧で扉を破ろうとしている!
2人はバスルームに逃げ込み、そこの窓から脱出しようとするが扉が凍り付いてウエンディは通れない。
そこに部屋の扉を破ったジャックがバスルームの扉も破って「Here's Johnny!(お客さまだよ!)」の有名なシーンが!
そのままドアノブのカギを外そうと手を伸ばすがそこを包丁で切りつけられてビビるジャック。
アフォか…
ちなみにこの「Here's Johnny」は「お客さまだよ」と訳されてるけど普通に訳せば「彼はジョニー」
実際は「ジョニー登場」みたいな感じで、このジョニーというのが【ジョニー・カーソン】という人のことらしい。
この人が長年やってた『The Tonight Show』というTVショーのオープニングで「Here's Johnny」の掛け声とともに【ジョニー・カーソン】が登場するという一連の流れらしい。
笑っていいともでタモさんがウキウキWATCHINGに乗って登場するのと似たようなものか。

そこにようやくハロラン到着。
車のエンジン音に気づく2人。
ジャックは標的を変えてハロランの元へと向かう。
先に逃げ出したダニーはホテルの狭い収納に隠れる。

何も知らずにノコノコとホテルに入って来たハロランは待ち伏せしていたジャックに瞬殺される。
…何しに来たんだよコイツ…
というかシャイニングどうしたよ…?

ハロランの死を知ったダニーは絶叫してしまい居場所がバレてしまう。
大慌てで逃げるダニー
部屋から脱出したウエンディはダニーを探すが不気味な光景を目撃して慌てて逃げる。

ホテルの外まで逃げたダニーだったがジャックが迫る。
2人で迷路を鬼ごっこ。

ダニーを探すウエンディはグレジャーに遭遇し、また逃げる。

雪に付いた足跡を追ってきていることに気づいたダニーは前の足跡を逆に踏んで戻るという小細工を施して逃げる。

逃げたウエンディに大量の赤い激流(血)が押し寄せてくる。

ダニーの小細工で見失ったジャックは吠える。
何かを閃いたようにニヤリとするとまた走り出すジャック。

ジャックをよそに合流に成功する母子はハロランが乗ってきた雪上車に乗り脱出。
1人残され迷路を彷徨うジャックは寒さで朦朧となり力尽きて座り込んでしまうとそのまま凍り付いて凍死。
ホテルに飾られている昔の写真にはジャックにそっくりな人物が中央に写っているのであった。

終わり。



うーむ、酷い終わり方…
わかってはいたけど、オチが違いすぎる!
原作で最重要のボイラーのボの字も出てこないし!
(ウェンディがボイラー室っぽいのを点検してるシーンはあるけど)

終盤、ジャックが足怪我してて動きが鈍いから全然臨場感がないのがなんとも…
全体的にもさっぱり怖くない映画。
悪役(ジャック)が弱すぎる!


あと原作と違って、かなり説明を省いてるのでわかりにくいところが多いなー
わはも原作読んだのかなり昔だから記憶があいまいだけど
・ジャックはアル中で今禁酒中(これは映画でもなんとなくわかる)
・ジャックは思いがけずダニーが生まれたことにより迷惑を被った(デキ婚だったかな? そのせいで職にあぶれたかなんかでウェンディを軽く憎んでる)
・このホテルで過去に何があったのか
(ここらヘンは143分版があって、それにはあったけどアマプラのではカットされてるらしい)


原作だと重要キャラのディック・ハロランがあっさり死ぬ!
ディック・ハロランは「IT」にも出てくるレベルのキャラなのに…
映画だと何のために戻って来たのかまったくわかんない…

致命的なのが『シャイニング』の存在もそうなんだけど『ホテルの悪霊』の存在もほとんど感じないのがなー
心理描写がないのはしょうがないにしても、もっとうまく演出できないものか?
ウェンディをムダに脅かす以外にまるで意味がない。
原作だと過去にこういうイヤなことがあったんだよって描写のはずなのに、双子もバスルームのババアも動物の恰好した男(ホモ)も大量の赤い水も映画だと意味不明でギャグにしか見えない…


65点くらいかなー
ホラー映画としてなら30点くらい。
まったく怖くない!
1番怖いシーンはウェンディが「MURDER」に気づいたシーンかなー
そこは音が怖がらせてくるのでドキッとする。

でも実際に1番怖いのは双子の姉妹の元ネタかな。
ナチの人体実験で殺されてるんだけど、かなりの非道!
これは許されない!


2時間もあったんだから『シャイニング』ど『ホテルの悪霊』はもうちょっとなんとかならなかったのか?
トニーなんてビジュアルもなしだし、シャイニングほぼ意味ないし。
唯一呼び寄せたハロランくらいで、結局即死だしハロランいい迷惑すぎる…
トニーをわざわざ出す意味もゼロだったなー
普通にただの超能力で充分だったなこれ。


ほんと原作とは設定が同じだけの別物。
わかりにくい(伝わりにくい)から変えたにしても、それで面白くなってないのがなー
もっと『ホテルの悪霊』側の恐怖が欲しかったなー
ギャグっぽいのじゃなくね…


見どころとしてはジャック(ジャック・ニコルソン)も顔怖いけど、ウェンディ(シェリー・デュヴァル)の顔のほうがもっと怖いのが笑えるところ。

ダニー(ダニー・ロイド)の演技スゴい気がするんだけど天才子役?
あとジャックとダニーは役と本人の名前が同じなのは偶然? それともそういう起用?


作品の知名度は高いんだけど、それに伴って面白いわけではないので注意。
まあ原作からしてキングの作品の中ではそこまで面白いわけじゃないからね…
逆になんでこの作品だけ当時はこんだけ知名度が高かったのか謎。
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