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2020年08月08日09:14

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レオノーレ第3番

危険・警告ここからいくつかの日記は、第51回ネット鑑賞会用の解説です。危険・警告

ベートーヴェン・ツィクルス第5回
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
レオノーレ序曲第3番作品72b
オイゲン・ヨッフム指揮
バンベルク交響楽団


かんち自身の解説

第50回で、お笑いとしての「レオノーレ第4番」をとりあげましたが、その原曲となったのが、この第3番です。

本来、ベートーヴェンは自作のオペラ「フィデリオ」には3つしか序曲を書いていません。っていうか、そもそも序曲が3つもあるというのは珍しいことですけれど・・・・・

なので、「第4番」とあるだけであれは実は演奏前から噴き出している人もいたことが予想されたことなのですが、ベートーヴェンが実際に書いた3つの序曲は、どれも緊張感があって素晴らしい作品です。なんでここまで変えるかなあって聞くと思いますけれど・・・・・

オペラを聴くと、むしろ現在の正式な序曲のほうが奇異に感じ、え、受け狙ってるの?と思いたくなる作品です。この第3番や、あるいは第1番のほうがオペラの序曲らしく聴こえます。なぜなら、主たる旋律を、オペラから採用しているから、です。一方、現在の「序曲」はオペラとは全く関係ない旋律を使っています。それがベートーヴェンらしい?と言えるのかどうかは、わかりませんがー

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レオノーレ序曲第3番(レオノーレじょきょくだい3ばん)作品72bは、ベートーヴェンが1806年の初頭に作曲した序曲である。

歌劇《レオノーレ》(フィデリオ)の改訂上演(いわゆる第2版)のために、その序曲としてレオノーレ序曲第2番を改作する形で作曲されたものである。初演はオペラの上演と同時に1806年3月29日、アン・デア・ウィーン劇場にて、イグナーツ・フォン・ザイフリート(Ignaz Xaver Ritter von Seyfried)の指揮によって行われた。

《フィデリオ》にはこの楽曲の前に1曲、後に2曲の序曲が書かれており(フィデリオ序曲を参照)、単独で演奏される機会はこの「レオノーレ序曲第3番」が最も多い。グスタフ・マーラーが始めたと言われる習慣として、《フィデリオ》上演の際、第2幕第2場の前にこの序曲が挿入されることがある。

ハ長調、序奏を持つソナタ形式。演奏時間は13分前後。

アダージョ、3/4拍子の序奏はG音の強奏で始まり、様々な調をさまよう。途中、木管に変イ長調の旋律が現れるが、これはオペラ第2幕冒頭のフロレスタンのアリア「人生の春の日に」("In des Lebens Frühlingstagen")の一節である。

主部はアレグロ、2/2拍子で、弦がシンコペーションを用いた第一主題を奏して始まる。ホルンに導かれる第二主題はホ長調に始まり、これも調的には安定しない。展開部は劇的な展開を見せ、途中で現れるトランペットのファンファーレが印象的である。 再現部は、演奏の難しさで有名なフルートのソロで第一主題が再現されて始まる。提示部通りの再現が続いたあと、第二主題の動機を用いながら静まっていくが、弦楽のパッセージがプレストのコーダを導き、熱狂的に結ばれる。
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